コミュニケーションは量
とかく、わたしたちは、話す内容にこだわります。話す内容そのものがコミュニケーションの価値であると考えます。けれども、実際のところ、コミュニケーションで重要なのは、それが続いているということです。たくさんある、ということです。
どんなに意見が合わなくても、どんなに険悪な雰囲気になっても、コミュニケーションが続いている限り、いつかは同意に向かっていくことができます。
言い換えれば、コミュニケーションは、質ではなく、量です。量といっても、たくさん話すということではありません。頻度です。高い頻度で続いていくことです。
それがある組織は、伸びています。それがない組織は、たとえいまはよいとしても必ず危機を迎えます。これは事実です。
伊藤守著『コミュニケーションはキャッチボール』(ディスカヴァー刊)より