ミッションステートメントは、会社でいえば、社訓です。もともとは、宗教上の言葉で組織の使命(ミッション)を短い言葉で表現したものです。大学のクラブや同好会でも、ミッションステートメントをつくることがあります。
この本なのですが、英語の題名が、Say it & Live it です。あまりに違う翻訳にとまどいますが、自分の発した言葉のごとく生きるという意味です。たくさんの会社の話がでてくる本なので、人によって、得られるものは異なるでしょう。私は、建設業者から個人客にターゲットを切り替えたロウズの事例が面白かったです。ロウズは、新しいミッションステートメントをつくり、業者相手のビジネスから、個人客相手のビジネスに会社の意識を変革したのです。
顧客サービスで有名なサウスウェスト航空のミッションステートメントは、短く、効果的なもので、新入社員に贈られるコーヒーカップの上に書かれています。その中には、「個人個人のプライドをもって、顧客にサービスをする」と書かれています。サウスウェスト航空では、個人個人がプライドを持って仕事をするのです。その価値は、ビジネス的にも大きな成果を生んでいます。
言葉の持つ大きな力の片鱗をこの本は見せてくれます。短くても、大きな企業をかえることができるのです。
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