おじちゃんこれ読んで、と知人の娘が絵本を持ってきた。あッ、きつねのこんすけだ。まだ現役のキャラクターとして健在で、読みつがれているんだ。最初にきつねの子に出会ったのは、子供が小学校に入学したばかり、課題図書だった。10数年たっても、バケツを持った得意そうなきつねの子の顔が目に浮かぶ。いまでも本棚のどこかにあるだろうか?探して久しぶりに読んでみよう…。
- きつねの子は丸木橋のたもとでぴかぴかの黄色いバケツを見つけました。まえからバケツが欲しかったのです。ともだちのクマの子やウサギの子と相談して、一週間待って持ち主が現れなかったら、自分のものにすることに決めました。(きいろいばけつ)
- つりばしのむこうにきつねの女の子が住んでいるらしい。きつねの子はゆうらりゆれるつりばしをわたる練習をはじめました。(つりばしゆらゆら)
- きつねの子は一歩一歩つりばしを渡って行きます。はたしてむこう側にいるきつねの女の子に会えるでしょうか?(あのこにあえた)
いろあせない記憶、憧憬、自立、孤独、旅立ち等々、いろいろこじつけたり解釈したりできるが、このシリーズのことになると普通の精神状態ではいられないので、これ以上書かない。「もしもまだだったら、ぜひ読んでくれ!」とだけ伝えたい。『きいろいばけつ』はすでに100刷を超えるているそうだ。たいていの図書館にあるはずだ。 |