市民バンクで有名な片岡さんの本です。たまたま、夜の10時半に開いている都心の本屋さんにふらっと寄って、買いました。埼玉県所沢の家につくまで、いっきに読みました。本の内容は、彼が手がけた各種のコミュニティビジネスの紹介を、自からの経験から書いたものです。その中で、なんども強調されるのは、「世の中に必要なことならきっとうまくいく」です。必要とされるビジネスを、トントンの経営でやることが、地域再生に結びつくことを、豊富な事例でとりあげています。紹介されている中でも、現在進行系で、熱い感じが伝わるのは、倒産して、空家になってしまったそごう木更津店の再生物語です。若者たちが「1日だけの全館オープン」を企画し、予想の3000人を超える5000人を集め、イベントや、各種ショップ、フリーマーケット等を成功させたことは、やればできるという希望を与えてくれます。片岡さんは、銀行にいながら、市民運動をやり、菅直人の選挙時には活躍しました。現在は、ビジネスを意識したコミュニティ再生を目指し、ますます、その活動の範囲を広げています。インターネットもよく活用していて、この本の中でも紹介されていますが、無線LANのアクセスポイントを、地域に張り巡らして、安価に自由に多くの人がインターネットを利用できるようにするプロジェクト スーパーネット(http://www.p-alt.co.jp/sn-t/index.html)を立ち上げています。片岡さんの今後の動きは、目が離せないなと思いました。
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