この本のサブタイトルは"あなたの本当の年齢を教えます。"というものだ。本書は実際の年齢とは別の"身体が持つ本当の年齢"(リアルエイジ)を算出し、自分自身をいかに若く、いかに健康に保つかについてアドバイスしている。著者はまず医療専門家4人とともに、2万5千にものぼる加齢やエージングに関する医学論文を集め、このうち8000件の論文を調査した。そしてその論文をもとに、ある習慣やビタミンを摂ることがどのように加齢や死亡率に影響があるかを計算し、リアルエイジというシステムを作りあげたのである。ちょっとその中のさわりをご紹介しよう。
- ビタミンCとEを毎日摂取する
…これによって6歳若くなる。
- 歯磨きとデンタルフロスを毎日行う
…これによって6.4歳若くなる。
- タバコを吸う
…これによって8歳老いる。
- 十分な睡眠をとらない
…これによって3歳老いる。
巻末にリアルエイジ算出表があって自分のリアルエイジを計算できる。僕もやってみたら39.4歳(暦年齢は45歳)と出た。大きくマイナスポイントとなったのは睡眠時間が少ないことと、シャンペンを毎日飲んでいることだった。この本には続きがある。それはリアルエイジをどうしたら下げるか逆転できるかという具体的なアドバイスだ。ここまで読むと著者が本当にいいたかったのはこの後半部分であることがわかってくる。これからさらに予防医学やエージングの本が出てくることだろう。その中でこのリアルエイジはひとつの大きな指標となることは間違いない(1999年末から2000年前半のベストセラーである)。ちょっと最近疲れやすいなとか、鏡を見るたびに年齢をる人にはお奨めの1冊だ。 |