[No.31] 中川幹夫のおすすめ 『こども講談「用寛さん本伝」』 杉山亮著(フレーベル館)
絵の上手な小僧、用寛さんが、降りかかるなぞかけをとんちで切り抜けてゆく物語。「出発の巻」「修行の巻」「奮闘の巻」「望郷の巻」「開眼の巻」と5巻出ています。
使い古された古今のギャグのパクリや、「アリが十匹」→「ありがとう」といったダジャレ、「朝寝して夜寝するまで昼寝して、時々起きて居眠りをする」といった狂歌がテンコ盛り。どういうわけか子どもはこの手のギャグが大好きですね。案外と、読書好きになる近道かもしれません。