簡単に言えば、リスクを負ってお金儲けすることをすすめる本です。実際の著者の体験から書かれているので、非常に説得力があります。題名の「貧乏父さん」とは著者の本当の父親で、よい大学を出てよい会社に就職し、専門家としてよい地位について働いていますが、あまり裕福ではなく、常に支払いに追われています。もちろん、収入はたくさんあるのですが、それでも支払いに追われる一生を送ります。一方「金持ち父さん」とは著者の友達の父親なのですが、ビジネスを営み、非常に多くの資産を蓄積しました。勿論、学歴は高くありません。著者はその金持ち父さんから多くのことを学びました。
この本には、示唆に富む言葉がいくつもあるのですが、「常に学ぶことが重要だ」という言葉が印象に残っています。これは当たり前のことですが、著者が興味のあるセミナーには身銭を払って参加し、その成果を実際に使ってゆく、という事例が随所にみられ、思わず「そうだ」と納得します。
他にも、印象に残っている言葉はいっぱいあるのですが、特に残っているのは、「賢い人を使う立場になろう」というものでした。私も、今まで仕事において、非常に優れた学生アルバイトに助けられたことがあり、この言葉は特に共感がもてました。で、最近また思い立って、東京大学の文化祭「5月祭」にでかけ、優秀そうな学生さんに「仕事しませんか?」と声をかけてきました。成果は3人。そのうちの一人とはメール交換を始めています。 |