ウィリアムズ症候群
たったひとつの染色体の一部が欠けることによって出現する特殊な遺伝子疾患“ウィリアムズ症候群”。日本ではまだそれほど研究は進んでいない“ウィリアムズ症候群”をご紹介します。
ウイリアムズ症候群(Williams Syndrome)とは、ニュージーランドの Dr.J.C.P.Williamsによってはじめて報告された遺伝子病です。非常に珍しい疾患で、出生約
20,000人に1人の頻度と考えられています。これまでの研究で、ウイリアムズ症候群は、7番目の染色体のエラスチン遺伝子の欠損で起こることが証明されています。この欠損によってウイリアムズ症候群のいろいろな症状を説明できますが、同じ部位での他の物質の遺伝子的な欠落もあるものと考えらます。個々の当該疾患児では欠失の範囲が異なるので、それが医学的な面、発達の面での難しさの原因となっていると言われています。
ウイリアムズ症候群の子供は、IQが低いが高い言語能力を持ち、性格は人懐っこく、音楽の才能には恵まれているが、数字の計算は苦手…。しかし、ウィリアムズ症候群の人々の共感能力の高さは注目に値します。彼らは人の心にとても敏感で、感情が細やかなのです。同情心に富み、他人の苦悩を感じ取れるといった、説明できない第六感をもっているとも言われています。
「ウィリアムズ症候群」は11月10日にTBSの番組でも取り上げられました。
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