ADDやADHDの子どもなどが、医薬品ではなく、副作用の無い自然なハーブで落ち着くことができたら、これは嬉しいニュースです。About.comという情報サイトのLDについてまとめた記事から、ハーブについての紹介記事をご紹介します。
子どもを鎮めるにはハーブが効果的ということについては疑問の余地はありません。しかし、数ある種類の中から1つを選ぶことは骨の折れる作業です。そこで、いくつか鎮静作用のある有名なハーブについて簡単に解説します。
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カモミール
子どもを鎮めるのに真っ先に選ばれるハーブです。カモミールはヨーロッパと西アジア原産のデイジー科の香草。ドイツ産カモミールが最高級とされています。何世紀にも渡って胃腸障害を癒すために使用されてきたもので、カモミールは穏やかな抗炎症作用、鎮痙作用、筋弛緩作用の有効物質も持っています。こういった効果が子どもにとって最適なハーブと言われる理由です。効き過ぎることなく、穏やかになることができるのです。食事の合間のハーブティーとして飲まれてることも多いカモミールは、タブレットやカプセルで食間に摂取することも可能です。
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レモンバーム
南欧の多年生植物であるレモンの香りのするミント系植物から生成されるハーブです。レモンバームは、中世期より不安症や情動不安を含む多数の症状に対して使われてきました。このハーブは今では世界中で育てられていて、葉、あるいは植物全体から薬分が生成されています。効果があるのはそのシトロネラの成分で、鎮静作用があると言われています。レモンバームはカプセルか液体シロップの形、あるいはハーブティーとして摂取も可能で、ブレンドハーブなどにも、よく含まれています。このハーブはおいしいく、最も安全な弛緩薬とされていることからも、子どもたちにはぴったりのハーブと言えるでしょう。ただし、甲状腺機能の低下している子どもには適しません。
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ラベンダー
もともとアロマとして使用されてきたラベンダーは、子どもにとって、とても優れたまろやかな弛緩剤といえるでしょう。ティッシュペーパーにラベンダーのエッセンシャルオイルを1,2滴たらして枕の上に置くか、直接加湿器の中に入れてるのが実用的でリスクの無い方法です。乾燥させた葉は、ポプリを作るのにも使われます。
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チクマハッカ
北米とヨーロッパが原産のチクマハッカは、ネコを興奮状態にさせることで知られていますが、歴史を超えて人間の鎮静薬として使われてきたものです。通常紅茶に入れて摂取されますが、非常にマイルドなハーブなので、適量摂取した場合には副作用はありません。このハーブは他のハーブと比べても安全だと考えられます。
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タツナミソウ
50年代の研究結果で効能なしと言われてから広く研究者からは無視されてきたこのハーブは、乾燥粉末でも、液体シロップとしても、カプセルでも、ハーブティーとしても摂取できる、北米原産のミント系植物です。比較的マイルドで、子ども向け弛緩剤としても安全です。ただ漢方医などはもっと効き目の高いハーブの方を好む傾向にあります。
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パッションフラワー
パッションフラワーは、今では世界中で育っているツル科の植物です。南米の種族民によって用いられているこのハーブは、鎮静剤としては長い歴史を持っています。また北米よりもヨーロッパでより受け入れられています。これがよく見られるのはハーブティーとしてですが、液体シロップやカプセルの形での摂取も可能です。適量のパッションフラワーは子どもにも安全ですが、2歳未満の幼児には与えないほうがいいでしょう。またその苦味から、レモンバームのような甘めのハーブとブレンドして使われることもあります。
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ホップ
ホップは、睡眠を誘導するハーブで、直接神経システムへ作用します。このハーブはアロマ的な性質が強いため、恒常的に不眠症をわずらっている人にホップで枕を作るよう勧める漢方医もいるくらいです。ハーブティーとしてや、チンキ剤や錠剤として摂取する場合は、効果が表れるまでに30分くらい時間がかかります。