ディスレクシアの画家〜マッケンジー・ソープ
マッケンジー・ソープ氏は彼自身がディスレクシアであり、若いときには自殺未遂まで起こすなどの大変な苦労をしてきました。しかし、自分の個性を「絵」という形で表現することによって、苦しみを喜びに変え、それらを克服してきました。
一見風変わりなソープ氏の作品は、人生の喜び”や“人生の悲しみ”が表れていると、多くの国で人気を呼んでいます“ 「希望・愛・喜び」をうたう暖かい絵の数々。無垢で愛らしいマッケンジー・ソープの作品は多くの人を魅了しているのです。しかし作品は愛らしい絵ばかりではありません。彼の過去の苦労を物語るような深みのある作品も存在し、そのギャップがまた人気の秘密になっているのです。
英国の造船所の町ミドルスブルグに生まれたソープ氏は、ディスレクシアで苦労をしました。学校の試験では座っていることができず、学校では先生からも迫害を受けたと言います。15歳の頃にはようやく見つけた造船所の作業員を始めますが、暗い船底を1日中磨く作業は長くは続きませんでした。そんなソープ氏は友人や叔父からの勧めで芸術の道を歩き始めます。彼の成功までの道のりは長いものでしたが、2000年にはイギリスの1700の美術業者が参加するファインアート貿易組合よりベストセラーアーティストとして選ばれ、その人気を不動のものとしました。
2001年、マッケンジー・ソープは「ディスティニーツアー」を開始。子供達を支援するボランティアと一緒に活動し、自らの体験である“逆境を乗り越えた成功”を子供たちに伝えています。
彼は訴えます。「過去においては真っ暗なトンネルの時もありました。でも、暗いトンネルは何かを生み出す力もあります。出口に向かって全力を尽くすことが大切なのです。」
9月27日(土)までホテルオークラ別館ロビーにて展覧会が開催されています。
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