私はもう逃げない―自閉症の弟から教えられたこと
今週は本の紹介です。明石家さんまさん司会のTV番組「恋のから騒ぎ」の印象が強い、島田律子さんが書いたこの本は、以前、和久井映見さんが主演し、TVドラマ化されたことでも知られています。
自閉症の弟を持つ姉の立場から見た、自らの家庭の歴史を綴った本。弟のつらさを理解しながらも、彼を叱る家族の様子などが赤裸々に語られています。また自閉症児を持つ家庭が経験する葛藤は、LD児、ADHD児を持つ家族の人たちからも共感を呼んでいます。
この経験を通して、島田さん本人も成長したと言います。これはこれで良かったと言える潔さすら感じられます。TVで、片方の眉をつり上げて堂々と話す彼女とは違う、新しい一面を知ることができるでしょう。
島田さんの家族はその子のためにじっと耐え忍ぶだけではなく、周囲の偏見と闘いながらも、勇気をもって前向きに「行動する」家族でした。LDやADHD児のいる家族の皆さんにも生きる姿勢を示し、パワーを与えてくれる一冊です。
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島田律子さんのホームページはこちらをご覧ください。
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