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読字障害について
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脳はどのように文字を読むのか−TIME誌より

今週は米雑誌「TIME」のトピックページでディスレクシアの特集が組まれていましたので、その一部を紹介します。

『Gallery&Graphics』というコーナーに「単語を読むということ」(Reading Words)というコラムがあります。正常な脳はどのように文字を認識し、発音するのか。またディスレクシアの人はどうすればよいのか。

脳の文字の読み方

精巧な画像処理技術を使用して小児と成人の脳をスキャンしたところ、印刷された文字の分析、その音を認識、そして読むというプロセスをオートメーション化するために脳が使っている3つ部位を、研究者たちは発見しました。

そのプロセスは、理解しやすくするために3段階のステップに分けて説明されています。しかし脳のこういった部位は、実際には同時に動きます。まるでオーケストラの奏者たちが音楽を奏でるように協力して働いているのです。(詳しい説明は1〜3を参照)

単語を見るということ

何千年もの間、人間の脳に届く言語の主な経路は耳でした。その後、読むことで目に情報を送り、書かれた文字と、話し言葉を関連付けられることが脳に要求されるようになりました。

正常反応

−脳の左半球では

  1. 音素製造部位

    脳のこの部位は、単語の(静かに、または大声で)発音を助けます。また音素(単語を形成する最も小さな音)の分析もし始めます。例えばネコ(CAT)は/K/と/A/と/T/という3つの音素で構成されています。この部位は、特に「読み」を始めたばかりの人の脳内で活発に働きます。

  2. 単語分析部位

    脳のこの部位は、書かれた文字の分析を行います。ここでは単語を音節と音素に分け、文字を適確な音に関連づけます。

  3. 自動探知部位

    脳のこの部位の役割は、単語を理解するプロセスを自動化することです。この部位が働けば働くほど、単語を理解するプロセスが機能します。「読み」に慣れている人は印刷物を流れ作業的なスピードで読み進めることができます。

ディスレクシアの子どもの場合

−何が違うのか

ディスレクシアの子どもの場合には、上に挙げた高速の流れ作業は起こりません。ある神経欠陥により、単語分析部位と自動探知部位へ脳が簡単にアクセス出来ないからです。ディスレクシアの人は、音素製造部位に、より負荷をかけた学習をすることと、や写真を挿入して視覚に訴えるなど右脳を使うようにすることなどで、それを補助することができます。

他に、アガサ・クリスティなど、意外なディスレクシア有名人の紹介や、年齢別ディスレクシアチェックなどもあります。ぜひご覧ください。

TIMEのディスレクシアトピックページこちらをご覧ください。

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