デジタル図書作成システム−DAISY
DAISYとは、Digital Accessible Information Systemの略称で、日本では「アクセシブルな情報システム」と訳されています。ここ数年来、視覚障害者や普通の印刷物を読むことが困難な人々のためにカセットに替わるデジタル録音図書の国際標準規格として、12カ国の正規会員団体で構成するデイジーコンソーシアム(本部スイス)により開発と維持が行なわれている情報システムのことです。
DAISYコンソーシアム公認のオーサリングツールを使えば、デジタル図書を作ることができます。また専用の機械やパソコンにソフトウェアをインストールすれば、それを再生をすることも可能です。
DAISYが視覚障害者のほかに学習障害、知的障害、精神障害の方にとっても有効であることが国際的に広く認められており、例えばアメリカやスウェーデンの録音図書館などではディスレクシアへの録音図書のサービスが行われています。
日本国内では、点字図書館や一部の公共図書館、ボランティアグループなどでDAISY録音図書が製作され、主な記録媒体であるCD-ROMによって貸し出されています。また平成13年度より社会福祉医療事業団の助成により、認知・知的障害者向けマルチメディアDAISY図書の研究開発も進められています。さらに平成14年度からは財団法人テクノエイド協会の助成により、パソコンをキーボードやマウスで操作するだけではなくタッチパネルやジョイスティックを使用してマルチメディアDAISY図書にアクセスが可能になるAMIS(アミ)というインターフェイスも開発されています。
製作用ソフトウェアは、障害者の情報アクセスを支援する目的で、かつ非営利活動で用いるために開発し、サポートの責任を負わないことを条件に無償で配布しています。また、再生用ソフトウェアは直接サイトからもダウンロードできます。
ぜひご覧になってみてください。
DAISY(デイジー)のHPはこちらをご覧ください。
|