ドルフィン・セラピー 〜イルカが人を癒してくれる〜
「ドルフィン・セラピー」ということばをご存知ですか?
ドルフィン・セラピーは「ドルフィン・アシステッド・セラピー(イルカ介在療法)」が正式名称で、人とイルカと自然の海の相互作用を、人間の健康、成長、生活の質、福祉の向上に利活用するものです。イルカが人の疾病に対して特殊な治癒能力をもつとする考えに基づいたドルフィンヒーリングという治療行為とは異なり、アニマル・アシステッド・セラピー(動物介在療法、AAT)のひとつに位置付けられています。DATは疾病に対する治療を目的にするものではなく、療育、心身機能の改善、QOL(生活・生命の質)の向上を目的とするものとされています。
ドルフィン・セラピーが有効とされるのは、動物介在療法だけではなく、水中運動療法の要素も含まれているからだと言われています。ドルフィン・セラピーは、アメリカで1978年に始められ、心身発達障害児らを対象とし、行動面・感情面・言語発達面・注意持続時間面などで好変化が認められているのです。
1993年の研究では「強化因子にイルカとの交流を用いたときと、好きなおもちゃを用いたときを比較した結果、イルカとの交流を用いた時の方が段層的な認知反応にかなりの改善が認められ、イルカと一緒に水中作業を行なった場合は、イルカがいない場合に比べて、より高度の反応がより多く認められた」とも発表されています。
また水中での運動は、指向性(上下左右すべての方向の理解)、感覚機能や運動機能視力、(運動能力など)、知覚(感覚刺激に対する反応)、ラテラリティ (左と右の区別できること)
を高めることに有用であるとされています。
まずは下田海中水族館などイルカと一緒に泳ぐプログラムを実施している施設を活用して、イルカと触れ合ってみるのもいいかもしれませんね。
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