妊娠中のわずかな飲酒がLDを生む!?
アメリカで実施された研究により、妊娠当初の6ヶ月間に毎日グラス1杯の飲酒をすることで、生まれてくる子どもが学習障害・行動障害になる可能性が示唆されました。ある実験で、妊娠中のラットにグラス1杯のアルコールに相当する量のエタノールを摂取させました。そしてその後、生まれてきたラットの子が成体になってからの水迷路実験はいい結果ではありませんでした。
恐ろしいことに、脳が複雑な課題をこなす段階へと成長してから、妊娠時の少量の飲酒による影響が現れる可能性が示されているのです。
一方で、ラットと人間の妊娠期間には大きな差があるため、ラットのデータを使って人間について推論する場合は慎重にすべきとの意見もあります。しかし、学習と記憶にとって重要な脳の領域である海馬のグルタミン酸の量に異変が起きるとあれば、楽観視できないのではないでしょうか。
安全な飲酒量というのは不明なのです。妊娠中の飲酒は控えましょう。
参考資料:
Nature
Japan Bio News
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