LDを持つ子供と友達
親しい友達を持つことの大切さを実感することはよくあります。トロント大学の教育学教授が、学習障害をもつ子供たちの交友に関する報告発表しました。
J・ウィーナー氏とB・シュナイダー氏は共同で、オンタリオの9つの学校、計232人の子供(うち半数がLDと診断された子供)を対象に調査を行いました。その調査によると、学習障害のある子供たちは障害を持たない子供と友達になるよりも、同じ障害を持つ子供たちと友達になる傾向にあることが分かりました。しかしLDの子供たち同士の場合、相手に敵意を示すことも多く、安定した関係を築くことが難しいことも指摘されています。また障害のある子供がそうでない子供と友達になった場合については、障害のある子供はそうでない子供を“身近で親しい存在”であると強く感じているのとは反対に、障害のない子供は障害のある子供に対しては、そういった感情をそこまで強く持っていないということも明らかとなりました。
ウィーナー氏は、学習障害児かどうかにとらわれることなく、それぞれが自分に合った友人を見つけるべきだと言います。一番重要なのは学習障害を持つ子供たちが自分の成長を助け、仲良くやっていける相手と一緒にいる状況を作ってあげることなのでしょう。学習障害を持つ子供の親は、得てして障害を持たない子供たちと一緒に行動させようとします。しかし本当に大切なのは、友達をもつことそのものなのです。
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