わたしの好きな伊藤守のこの一冊

今回、本を紹介するのは、コーチ・トゥエンティワンのスタッフになって今年で6年目になるI.Rです。入社は6年前ですが、伊藤の本とのつきあいはもっとずっと長く、本が最初の縁となって、いま彼女がこの会社にいるといっても過言ではありません。控えめなたたずまいでありながら、言うべきことははっきり言う。そんな彼女の働く姿勢は、まわりの人に信頼されています。

愛するための本 』(I.R)

私が選ぶ一冊は、『愛するための本(1996年12月10日発行)』です。

これは、クリスマスを目前にした時期に発売された本。
クリスチャンではありませんが、その年のクリスマスは、
なんとも暖かい気もちで過ごしたことを想い出します。

本棚にある白い装丁のその本を手にすると、
なんとなく神聖な気もちになります。
1ページめくる毎に、一日ひとつ、
愛する力を身につけていく“訓練”が載っています。

その一つひとつを読んでいくと、
自分の中に既にあるもの、
すでにあったのに、気づいていなかったもの
まだ知らなかったもの、などに
向き合っていく作業をしている感覚になります。

軽くめまいを感じたのはラストの一文です。

「- それは、あなたが思っているような愛とは
              違うかもしれないけれど…。」

これまでの人生で、
私が愛と思って受け取ってきたものは、はたして愛だったのか?
私が受け取らず、突き放してきたものは愛ではなかったのか?
そわそわして、少し過去を振り返りました。

同時に、あえて「愛だ、愛だ」と声高に叫ばなくても、
私の気もちを受け止めてくれた人もいたかもしれない、と思うと、
そわそわした気もちがだんだん穏やかになり、
落ち着いてきたことを覚えています。

1996年、今から12年前のクリスマス。
私は、そんなふうな気もちで過ごしました。

あなただったら、この本を読んでどんなふうに感じるでしょうか?
ぜひ一度、手にして読んでほしいと思います。

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