わたしの好きな伊藤守のこの一冊

今回の紹介者は、コーチ・エィのスタッフH.Tです。Hは、関西勤務が長かったせいか、いつもおもしろいことを探しています。一緒にいると、その場にちょっとした笑いをもちこんで、まわりをほっとさせてくれる、そんな雰囲気をもっている人です。

感じる練習をしよう 』(H.T)

『感じる練習をしよう』

この本の帯には、

「自分自身をとりもどすための31日のレッスン」

とあります。

この本が出版されたのは10年ほど前で、
当時、私は大阪にいました。

大阪でも「コーチング」がスタートし、
私も数人のクライアントを持ち始めた頃でした。

コーチングを始めたのはいいのですが、
数回のセッションをやるとすぐに煮詰まってしまう。
ワンパターンの問いかけに、予想通りの回答。

クライアントの行動も停滞してしまうことが多く、
困っていたときに、この本が、手元に届きました。

すぐにでもやってみようとページをめくると
最初に登場するのが

「今日から1週間 テレビを消して。携帯をoffにして。」

え、無理・・・。

いきなり一人で取り組むには抵抗が大きく、
ここはクライアントを巻き込むことに。

「いっしょに、感じる練習、しませんか?」

数人のクライアントに呼びかけ、本を購入してもらい、
毎回好きなページを選び、お互いにトライすることにしたのです。

「手を握るのやったよ」
「面白いよね」

「東西南北歩いた?」 
「あれ、磁石ないと無理だね」

「今日何回喜んだ?」 
「あ、忘れてた」

「で、これやってなんになるの?」
「洞察よりも観察!」

自分自身が、誰よりも楽しんでやっていました。
そして、自分がずっと健康になっている実感がありました。
(実際、体脂肪率が5%減りました)

当時のクライアントだった中学校の先生は、

「いつも怒鳴ってばかりいたある生徒を見ていて、
 ふと、ありがとうという言葉が浮かんだ。理由はわからないけど」

と驚いていました。

この本は、一言で言うと

「ごきげんでいるための秘密のレッスン書」

です。

最近、レッスンをサボっていたことに気づきました・・・。

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