itoh.com NEWS バックナンバー 2013年
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Vol.613 Jul. 19, 2013
コミュニケーションはキャッチボール
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itoh.com News の金曜日です。
暑いですね。
溶けていませんか。
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● 伊藤守の『長生きしようよ』 レオナルド・ダヴィンチ展
6月30日まで、上野でレオナルド・ダヴィンチ展をやっていました。
息子を連れて行きたいと思っていたのですが、
気がついたら、終わっていました。
父は、子どもの頃にレオナルド・ダヴィンチ展を観ていて、
その話を私によくしてくれました。
「 万能の天才 」という言葉は、父の話を聞いて憶えたのでした。
ダヴィンチの本も買ってくれて、気に入っていたのです。
だから息子と観に行きたかったのですが、残念です。
しかし、なんですね。
映画でもなんでも、最近はお手軽に、
DVDやネットで済んでしまいますが、
映画は映画館、本は本屋、買い物は店で、
それから、美術館や博物館などに行くと、
そのときはおもしろくなくても、
あとになってみると、いろいろ思うことがあります。
子どもの頃に、父に連れられて菊人形を観にいったことがあります。
本当につまらなかったのです。
だって、動かないし、食べられないし。
でも、記憶には残りました。
和田誠さんの『 お楽しみはこれからだ 』は、大好きな本です。
彼が映画を観て、印象に残った台詞やシーンを
イラストにしてある本なんですが、
映画を観るのとはまた違う、映画館にいるような臨場感。
映画を二度愉しめるような、そういう本ですね。
「ゆうべはどこにいたの」
「そんなに昔のことは憶えていないね」
「今夜会ってくれる?」
「そんな先のことはわからない」
これは、『 カサブランカ 』、ハンフリー・ボガートの有名な台詞。
一生に一度は、こんなことを言ってみたいと
多くの男性は想うでしょうね、、、。
実際は、こんなこと言っているあいだに、誰もいなくなっちゃいます。
和田さんは本の中で
「たぶんアメリカでは『 カサブランカ 』のような名作は
繰り返し繰り返し上映されていて、
中の台詞は、日本における歌舞伎の名文句のように、
一般におなじみになっているであろう」
と言っています。
そうなんだー。
『 カサブランカ 』と『 誰がために鐘は鳴る 』、
その二本に出ていたイングリッド・バーグマンがあまりにもきれいで、
しばらくくらくらしていたような気がしますね。
まあ、映画を観るたびに、
女優さんに恋をしていたような感じですね。
女優さんは気がついてないようですが。
『 荒野の決闘 』のラストシーンで、
ヘンリー・フォンダ扮するワイアット・アープの台詞。
「私はクレメンタインという名前が大好きです」
そして、アメリカの民謡『 マイ・ダーリン・クレメンタイン 』が
流れるわけです。
昨今、クレメンタイン、あるいは百恵ちゃんでも何でもいいんだけど、
名前が好きです、なんて言ったら、
「なーんだ、好きなのは名前なんだ」
てなことになりそうな。
和田さんが言っていました。
「ときどき、台詞が違うって言ってくる人がいるけど、困るんだよね」
「あの本は僕の感想文のようなものなんだ」
無粋な人がいるものです。
そういえば『 白い恋人たち 』、
北海道のお菓子じゃないんですよ、
グルノーブルで開かれた冬季オリンピック。
記録映画ではなくて、クロード・ルルーシュが撮った映画です。
人に、その映画の話をするとき、
「出だしで、子どもが聖火をもって走るんだ。
まだ音もなんにもなくて、ハーハー白い息だけが見えて、
やがてしばらくするとあの曲が流れて来て、、、すばらしくいい」
こういう調子で話していたのですが、
最近また観たら、
全然違う!
観直してみると、確かにそういうシーンはあるけど、
音楽の入り方も全部違う。
いつの間にか、頭の中で創っちゃったわけですかね。
でも、私の話す『 白い恋人たち 』も、なかなかいい映画なんです。
その頃の思い出と一緒に、物語になっていますからね。
父は、東京生まれで、山形に行って、
最後まで東京弁を喋っていました。
染まらない人でした。
映画が大好きで、DVDで『 駅馬車 』を観ながら、
役者の名前を全部言えて、一人一人の役柄も、次の台詞まで言っちゃう。
ああ、聞きたいなー、東京弁。
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● [ エディターズ・ルーム ] 7月19日更新!
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今週のお題は『 猛暑 』。
日本は四季があっていいと繰り返し聞かされてきましたが、
実は日本というのは、気候が厳しい国なのではないでしょうか。
半年の、気温差が20度くらいあるわけでしょう。
その極端さが、個人的には好きですが。
今年の夏は猛烈な暑さでスタートしましたが、
この暑さは、夏の間ずっと続くのでしょうか。
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[ itoh.com こぼれ話 ]
『 レオナルド・ダヴィンチ展 』。
伊藤から、いつまでか調べてほしいと言われ、
ネットで調べたら、トップ画面に出てきたフレーズが、
「 お待たせしました、レオナルドです 」
笑ってしまいました。
すごいインパクト。
それってどうよ? とつっこみたくなりますが、
頭に残るし、いろんな人に言いたくなります。
マーケティング的には成功ということでしょうか。
もう終わっちゃってるんですけどね。
残念。
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