itoh.com　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　　　　　　　　　　　　itoh.com News

　　　　　　　　　　　　Vol.583　　　Nov. 30, 2012
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　itoh.com News の金曜日です。

　　　１１月も今日で終わり。
　　　冬ですね。
　　　

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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　朋あり遠方より来る、また楽しからずや


　　　　しばらくやっていなかったのですが、
　　　　先日、講演の中で、ボールを使って、キャッチボールのデモをやりました。
　
　　　　もともとこのキャッチボールは、
　　　　コミュニケーションを、目に見えるかたちにしたいと思い、始めたものです。

　　　　キャッチボールですから、直接言葉は交わしません。
　　　　それでも、ボールの投げ方や、受け取り方で、
　　　　自分や相手の心が動くことに気がつきます。

　　　　『 この気もち伝えたい 』という本を出してずいぶん経ちますが、
　　　　あの頃、思ったんです。

　　　　何を話すか、その言葉の内容も大事だけど
　　　　コミュニケーションで一番大事なのは、
　　　　キャッチボールの相手がいることだって。

　　　　要するに、壁にボールをぶつけて、それが返ってくるのを待つのではなく、
　　　　誰かに受け取ってもらい、そして、ボールを投げ返してもらいたい。

　　　　もちろん、言葉は大切でしょうし、
　　　　会話の内容や、方向性も大事でしょう。


　　　　でも、ただそこにキャッチボールがあるだけで、
　　　　そこから得る満足は、決して小さくないのです。

　　　　言葉や会話の内容に、とらわれなくてもいいんです。

　　　　伝える内容に、とらわれなくてもいいんです。

　　　　それよりは、そこに会話があることが大事なんです。


　　　　『 ＩＢＭの息子 』という自伝の中に、
　　　　ワトソン・ジュニアが、こんなエピソードを書いています。

　　　　自分の息子を亡くしたとき、
　　　　それほど親しい間柄ではなかった一人の新聞記者が訪ねてきて、
　　　　小一時間、一緒に散歩をしながら、いろいろ話をした。
　　　　それが、どんなに心を癒したかについて書いてありました

　　　　なんとなく、記憶に残りました。

　　　　そこにも、何を話したかはあまり書かれていません。


　　　　まだエビデンスがあるわけではありませんが、
　　　　ときどき声をかけ合うだけで、人の心が穏やかになったり、
　　　　視点が変わったりするのではないかと思います。


　　　　朋あり遠方より来る、また楽しからずや。

　　　　これは、人生で一番うれしいことの一つかもしれません。

　　　　人は、誰かと話すために生きているのかもしれません。


　　　　ジンが走ってくる足音とか、
　　　　たいして用もないのにかかってくる電話とか、

　　　　いいものです。


　　　　「何の用？」

　　　　なんて聞いちゃうときが自分にはあって、
　　　　無粋だなって思います。
　
　
　　　　それにしてもジン、

　　　　なんで噛むんだよ！


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　　　　『 コミュニケーションはキャッチボール 』の動画も、ぜひご覧ください。
　　　　 http://itoh.com/flash/bookj.html


　　　　『 この気もち伝えたい 』はこちらです。
　　　　 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%81%AE%E6%B0%97%E3%82%82%E3%81%A1%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%84-%E4%BC%8A%E8%97%A4-%E5%AE%88/dp/4887591853/ref=sr_1_2?ie=UTF8&s=books&qid=1237186235&sr=1-2



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　　今週のitoh.com　　　・*・*・　今週更新のコンテンツ　・*・*・

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　　　　● [ エディターズ・ルーム ]　１１月３０日更新！
         http://itoh.com/editor/

　　　　　今週のお題は『 最近読んだ本 』。

　　　　　秋の夜長に、あなたはどんな本を読みますか？

　　　　　本を紹介し合える友人がいると、いいですよね。

　　　　
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　　　[ itoh.com こぼれ話 ］


　　　原稿がメールで届いたあと、伊藤から必ず

　　　「どうだった？」

　　　と、感想を求める連絡があります。

　　　このフィードバックが難しい。

　　　「どうかな」と思うときには、その点を伝えますが、
　　　いいと思ったときのコメントに、バリエーションがありません。

　　　「いいと思います」と言えば、
　　　「えらそうに」と言われるし、

　　　「おもしろい」と言えば、
　　　「芸がない」と言われるし。

　　　グルメリポーターやワインソムリエのように、
　　　バラエティに富んだ表現を身につけなければと思う、今日この頃です。


　　
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