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itoh.com NEWS バックナンバー 2012年

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              itoh.com News

            Vol.570   Aug. 24, 2012
         コミュニケーションはキャッチボール

    http://itoh.com/

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   itoh.com News の金曜日です。

   二週間ぶりの itoh.com Newsです。
   残暑厳しい毎日ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

   8月もあと一週間。
   夏の終わりは、少しだけさびしい気もちになります。


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  ● 伊藤守の『長生きしようよ』  コミュニケーションのイノベーション


    イノベーションには2つあります。

    これまでとは違う、
    まったく新しいものを創り出すということだけではなく

    「すでにそこにある技術を、より使いやすいものにする」

    ということも、イノベーションのひとつです。


    歴史上、最初の電話を発明したのはアレクサンダー・グラハム・ベルですが、
    電話を普及させたのは、実は、トーマス・エジソンでした。

    ベルの電話を大幅に改良し、音声を聞こえやすくすると同時に、
    双方向の会話ができるように、性能を格段に向上させたというだけではなく、

    「ハロー(Hello)」

    という言葉を創り出したことによって、です。

    現代では、あたりまえの挨拶言葉である

    「ハロー(Hello)」は、

    実はエジソンの造語です。


    こんな便利な言葉を、誰がいつ作ったのかというのは長年のミステリーでしたが、
    アメリカの英語歴史学者、アレン・コー二ングスバーグが5年かけ、
    ニューヨークにあるAT&Tの倉庫に眠る膨大な資料の中から
    エジソンの造語であるという証拠を発見したのです。

    なぜ、それが、電話を普及させるほどの影響力があったのでしょう。


    実は、当時のアメリカは、まだヨーロッパの伝統を受け継いでおり、
    紹介されるまでは、知らない人には声をかけない、というのが礼儀でした。

    人と人とのあいだに、必ず第三者が存在していたのです。

    そこに、「ハロー(Hello)」が登場し、
    初めて第三者が必要なくなり、
    知らない人同士でも、気軽に声がかけられるようになりました。

    コミュニケーションのスタートが、一気に早まったのです。

    あいだに人が入らなくなり、
    コミュニケーションのスタートがものすごく早くなった。

    このことは、電話の普及を助けただけではありません。

    コミュニケーションのスタートが早くなったことは、
    アメリカの成長の要因のひとつではないかと思います。


    「ハロー(Hello)」によって、
    アメリカ社会のエチケットが一夜にして一変してしまった。

    まさに革命的な言葉と言えます。


    これが、 コミュニケーションにおけるイノベーションです。


    私はコーチングファームを経営していますが、
    コーチングを通じて、
    コミュニケーションにイノベーションを起こしていきたいと思っています。

    ツールを使わなくても、見方や考え方を変えれば、
    コミュニケーション は変わるのではないか。

    また、コミュニケーションに対する捉え方も変えていきたい。


    「この人との関係に、どういう戦略(strategy)をもとうか?」

    「私たちのこの関係の中には、いったい何が存在しているのだろうか?」

    「この人との関係の中で、何が起こっているのか?」

    を知ることができる人は、圧倒的な違いを起こすと思います。


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    参考文献:
    『快人エジソン ~奇才は21世紀に蘇る』浜田和幸著(日本経済新聞社)



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  今週のitoh.com   ・*・*・ 今週更新のコンテンツ ・*・*・

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    ● [ エディターズ・ルーム ] 8月24日更新!
         http://itoh.com/editor/

     今週のお題は『 体重計 』。

     伊藤の知り合いで、身体のとても大きな人が新しい体重計を買いました。
     ガラスでできたその体重計は、とてもおしゃれ。
     体重表示はデジタルです。
     
     体重が三桁の彼は、風呂上りに、
     そのおしゃれなガラスの体重計に一足ずつそっとのりました。

     左足、そして、右足。

     両足をのせたとたん、パリンと目盛りの中心にヒビが、、、。

     一番左の数字は「1」、一番右の数字は「7」と表示されています。
     でも、真ん中の数字はヒビで見えない。
 
     一番肝心な数字なのに、、、。 


     長くなりましたが、体重計にまつわる悲しいお話でした。


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   [ itoh.com こぼれ話 ]

   みなさま、どんな夏をお過ごしでしょうか。
   二週間ぶりの itoh.com News です。

   伊藤は、夏休み中にiPhoneをポケットに入れたまま海に入り、
   データが飛んでしまったそうです。災難ですね。


   外からオフィスに帰ってきた人たちが、
   一様に

   「暑い、暑い」

   と言い、オフィスで電話をとれば、
   最初に「暑いですねー」と言われます。

   でもクーラーがきいて寒いくらいのオフィスに1日いると、
   その挨拶にストレートに反応できず、実はちょっと迷います。

   逆に、少し汗をかきたい気分です。
   
  
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