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　　　　　　　　　　　　Vol.543　　　Feb. 3, 2012
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　itoh.com News の金曜日です。

　　　今週も寒い日が続きました。
　　　立春とはいえ、まだしばらく寒さが続きそうですね。

　　　鬼と一緒に寒さも追い払ってしまいましょう。
　　　
　　　
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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　　　わんわん物語

　　　　
　　　　いま、山形から jin（犬の名前）が来ている。
　　　　母について来たのだ。

　　　　jin が早起きだから、
　　　　家中、みんな早起きになった。

　　　　それから、
　　　　一日に何度も jin を話題にする。

　　　　「jinが、、、」
　　　　「jinは、、、」
　　　　「jinたら、、」


　　　　ところで、

　　　　上野公園に上がってゆく階段を、左の方に行くと、
　　　　根津に向かう道がある。

　　　　ちょうど、上野聚落の前を通って、精養軒の方へ抜ける道。
　　　　そのすぐ入口のあたりに、その昔、映画館があった。

　　　　たぶん、４歳か、５歳の頃のことです。
　　　　上野から山形まで帰る汽車まで、時間があったのでしょう。
　　　　母は私に『 わんわん物語 』を観せてくれた。

　　　　『 わんわん物語 』の原題が、
　　　　『 Lady and the Tramp 』だということは、最近知りました。

　　　　たくさんの犬が出てきて、
　　　　しゃべったり、野犬狩りに追われたり。

　　　　それから、　レディとトランプが一緒にスパゲッティを食べて、
　　　　両方から食べているうちにキスしてしまうシーン。

　　　　シネマスコープで、
　　　　その色彩と動きに、まばたきを忘れた。


　　　　上野のそのあたりを通るときは、いつもそれを思い出します。

　　　　当時、山形から上野までは、きっと８時間以上かかったと思います。
　　　　はっきりおぼえてはいませんが、
　　　　混み合った汽車の中で、母の膝の上にずっと座っていたかもしれません。

　　　　いまの新幹線の旅とはまるで違うわけで、きっと退屈したのだと思います。

　　　　それでも、山形に置いてゆかれるより

　　　　ずっとよかった。

　　　　母と一緒にいるほうが。


　　　　それが、僕のわんわん物語なのです。



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　　今週のitoh.com　　　・*・*・　今週更新のコンテンツ　・*・*・

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　　　　● [ エディターズ・ルーム ]　２月３日更新！
　　　　　http://www.itoh.com/editor/

　　　　　今週のお題は『 星 』。

　　　　　キラキラ光るお空の星よ。

　　　　　冬のほうが、星がきれいに見えるのでしょうか。
　　　　　冬の夜空の星のほうが、芸術的なテーマになりやすいような気がします。
　


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　　　[ itoh.com こぼれ話 ］

　　　今日は節分です。
　　　会社では豆まきをします。

　　　鬼役のために、鬼のお面を注文したところ、
　　　
　　　「青鬼のお面の在庫が切れてしまいました。
　　　赤鬼なら１０枚そろいます」

　　　と言われました。

　　　なぜ、青鬼だけ？

　　　もともと同じ数だけ作っていないということでしょうか。

　　　それとも、青鬼が人気なのでしょうか？？？


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