itoh.com NEWS バックナンバー 2012年
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itoh.com News
Vol.540 Jan. 13, 2012
コミュニケーションはキャッチボール
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itoh.com News の金曜日です。
厳しい寒さが続きますが、日照時間はだいぶ長くなってきましたね。
春を感じるには早すぎますが、
少しずつ少しずつ、春に向かっていることがわかります。
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● 伊藤守の『長生きしようよ』 物語
これまで、知識というのは、
知っている者から知らない者に伝授するものとされてきました。
先生の頭の中にあるものを、そのまま生徒の頭にシンクロさせることが、
知識の伝授であると考えられてきたのです。
会社でも、上司は部下にせっせとお話しするけど、
記憶に残るコンテンツは、どうも全体の5%にすぎないらしい。
この研究結果は、米国の行動主義心理学センターである
ナショナル・トレーニング・ラボラトリー(米国研修研究所)が、
50年も前に発表したものです。
要するに、言ってもわからないのです。
いまだに多くの人が「話す」ことで、
人に何かを教えることができると信じている。
人間の脳というのは、外からの情報に対してバリアがあり、
とくに、合意できない情報には拒否反応を起こします。
また、変化をかたくなに拒む、思考のバリアもあるわけです。
しかし同時に、脳は、他者の経験と自分の経験のあいだに
関連性を築くことができます。
私たちは、相手の、その人なりの物語に触れたとき、
それを通して、自分をとりまく世界を理解しようとします。
誰でも、現実がどんなものか知りたいと思いながら、
実際は、現実が何かをとらえるのは難しいわけで、
でも、人の物語に触れ、そこから世界をかいま見る。
新たな与えられた情報ではなく、
自分から取りに行く情報となるわけです。
物語は、議論や論争ではなく、個別の経験であるために、
脳が反証を試みることはありません。
私たちは、物語に出会ったとき、
その視点や、その思考が意味することを自ら理解しようと努め、
それを自分のこととして捉えようとします。
物語というものは、単に言葉だけではなく、
行動としてあらわれてゆくものでもあります。
私たちは、自分の物語を生き、また、物語をつくる人なのですね。
どこかで拾ってきたようなお話は退屈だけど
物語には、ひきつけるものがあります。
今週末は、また、山形の、ベッドに寝ている語り部に会いに行きます。
向島の話、戦時中の話、兄弟の話、
遠足にパンを持って行って、いやになっちゃった話、
友だちの話、荻窪時代、、、。
私は、それらを通して、世界を知りました。
学校の先生でも、記憶に残っているのは、物語を話してくれた人たちです。
物語には、映像も、温度も、においもあります。
つまり、その人の「体験」そのものなのです。
その人の「体験」ほど、魅力的なものはありません。
人を飽きさせない。
体験は、口先では話せないから。
何しろ、体験だから。
山形は、すごく寒いらしいけど、
行っちゃいます。
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今週のitoh.com ・*・*・ 今週更新のコンテンツ ・*・*・
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● [ エディターズ・ルーム ] 1月13日更新!
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今週のお題は『 なってみたいヒーロー/ヒロインは? 』。
ウルトラマン、月光仮面、仮面ライダー、
マジンガーZ、ガッチャマン、、、。
昔は、ヒーローものの漫画やドラマなどがたくさんありましたが、
最近、新たなヒーローにお目にかかることがなくなりました。
これも、価値観の多様化によるものなのか、と言ったら、
歳をとっただけだと言われました。
どうなんでしょう?
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[ itoh.com こぼれ話 ]
月ごとに伊藤の言葉が書いてある「ごきげんカレンダー」というカレンダーがあります。
残念ながら非売品ですが、かわいいイラストのカレンダーです。
1月は、こんなメッセージです。
………
想ったこともないことを想い
考えたこともないことを考え
見えなかったものが見えるようになり
聞こえなかった音を聞けるようになる
何を知らないかを知り
そして
意識の飛躍的跳躍を体験する
1月は、そういう月です
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