itoh.com　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　　　　　　　　　　Vol.535　　　Dec. 2, 2011
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　itoh.com News の金曜日です。

　　　１２月になりました。

　　　あなたは、この１年をどんなふうにしめくくる予定ですか？
　　　来年、スタートダッシュが切れるようにしたいですね。

　　　
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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　　　はやぶさ


　　　　今週の月曜日に、ＪＡＸＡの川口淳一郎さんに、
　　　　会社の勉強会でお話ししていただきました。

　　　　とても勇気づけられるお話で、
　　　　特に、創造性についてのくだりには、はっとしました。

　　　　ものをつくるときだけに創造性が必要なのではなく、
　　　　目的そのものが創造的でなければならない。

　　　　たとえば、はやぶさを月や金星に飛ばすのであれば、
　　　　誰でも納得して、予算も取りやすい。

　　　　でも、そうではなかった。

　　　　小惑星、それも誰も聞いたことのない小惑星に向けて、
　　　　１億５０００万キロ飛ばし、なおかつそこに着陸させ、
　　　　そこで地表から石を採取し、持ち帰る、という
　　　　誰も考えなかったことを考え、それを実行に移す。

　　　　その創造的な目的に向けて、それを創造的に実現してゆく。

　　　　それが、はやぶさだったんですね。

　　　
　　　　創造的な目的には、いろいろ動機が含まれるのだと思いますが、
　　　　創造的な目的を創りだすことができたら、
　　　　そこから先は、イノベーションの連続ですね。

　　　　日本は、勤勉で高い生産力をもっていますが、
　　　　何か新しいものを創造し、世界に認知されている人は、きっとすごく少ない。

　　　　ビートルズ、アインシュタイン、ゴッホ、
　　　　スティーブ・ジョブズ、ヘミングウェイ、ノーベル、、、。
　
　　　　カタカナは、いっぱいいるんだけど。

　　　　イチローかな？


　　　　ある人が、ジョン・レノンに聞きました。

　　　　「もし、無人島に行くとしたら
　　　　誰のレコードを持って行きますか？」

　　　　ジョンは言いました。

　　　　「誰のも持って行かないよ」

　　　　彼は、そう答えたそうです。

　　　　当然ですよね、彼自身がアーティストなんですから。

　
　　　　誰も考えなかったこと。
　　　　誰も思いもしなかったこと。

　　　　そういうことを考えてみたい、思ってみたい。

　　　　私の思うベストコーチは、そういうことを可能にする人です。


　　　　そうそう。

　　　　はやぶさを命名する過程では、いろいろ案があったそうです。

　　　　はやぶさという名前は、
　　　　鳥のハヤブサが獲物をすばやく捕って、
　　　　舞い戻ることをイメージしたものだそうです。

　　　　小惑星のイトカワは、糸川博士にちなんでつけられた名前です。

　　　　イトカワ博士は、戦争中、中島飛行機にいて、
　　　　戦闘機の「隼」を設計した人です。

　　　　はやぶさは、そこにも由来するんですね。

　　　　戦後、日本はアメリカに飛行機をつくることを禁止されました。
　　　　その間に、糸川博士は、ペンシルロケットを飛ばしていたんですね。

　　　　だから、小惑星にイトカワという名前をつけて、
　　　　そこに向けて、隼（はやぶさ）を飛ばしたわけです。


　　　　創造的な目的をもつ背景には、いろいろありますね。

　　　　戦争に負けたけど、
　　　　負けてないところもいっぱいある。

　
　　　　もうすぐ、１２月８日です。

　　　　それは、創造的な決断だったんでしょうか？




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　　今週のitoh.com　　　・*・*・　今週更新のコンテンツ　・*・*・

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　　　　● [ エディターズ・ルーム ]　１２月２日更新！
　　　　　http://www.itoh.com/editor/

　　　　　今週のお題は『 寒さ対策 』。

　　　　　１２月にはいったとたん、日本中がぐんと冷え込みましたね。　　　　　
　　　　　東京では、１１月３０日と１２月１日の日中の最高気温の差が、
　　　　　１２度もあったとか。　　
　　　　　
　　　　　冬も節電とのことですが、どんな寒さ対策を講じましょうか。　　　　　
　　　　　　　　　

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　　　[ itoh.com こぼれ話 ］

　　　川口さんのお話は、聴いているわたしたちに、
　　　勇気とエネルギーを与えてくれるものでした。

　　　川口さんがいらっしゃる前に調べてみたら、
　　　はやぶさをテーマにした映画というのは、
　　　何本もつくられているのですね。

　　　竹内結子さん主演の映画では、
　　　川口さんの役は、佐野史郎さんが演じたそうです。

　　　ポスターに「真実のドラマ」というキャッチフレーズがありましたが、
　　　川口さんは「真実なのかドラマなのか、はっきりしてほしい」とおっしゃっていました。
　
　　　たしかにね。
　　

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