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itoh.com NEWS バックナンバー 2009年

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              itoh.com News

            Vol.438   Dec. 11, 2009
         コミュニケーションはキャッチボール

   http://www.itoh.com/

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   今週も itoh.com News の金曜日がやってきました。

   2009年の金曜日も、今日を入れてあと3回。
   今年の itoh.com News も、あと3通です。
   
    
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  ● 伊藤守の『長生きしようよ』   数学と私


    先日、数学について、A先生に社内でお話をしていただきました。

    もし、学生の頃にその話を聞いていたら、
    きっと、数学に少しは興味をもったかもしれません。

    先生は言いました。

    数学は、未来を予測するためにある、と。

    そして、

    数学は、人間の既成概念を超えるためにある、と。


    先生は、講演の後の食事会で、もうひとつ言いました。

    数学者というのは、基本的に変だ、と。

    「変」という言葉に反応して、
    そこにいた多少変な人たちは、自分の「変」を自慢し始めました。

    もちろん、私も「変」を自慢しました。

    そもそも、私には読字障害があって、
    固有名詞を覚えることができません。

    人の名前もそうです。

    だいたい、その人の名前、
    たとえば「山田花子」とか「山下太郎」。
    その人が、どういう根拠でその名前なのか、理由がわからない。
    
    意味がないこと、理由がないことは、覚えられないのです。
    セマンティック(意味論的)な了解がないと、
    私の脳は、それをインプットすることを拒むわけです。

    そういうわけで、名前は覚えられないのですが、
    その人がどんな人なのか、
    いつ、どこで、何を言って、どんな行動を取ったのか、
    そういうことについては、覚える努力がいりません。

    なぜか覚えている。

    では、私は人を、どのようにして覚えているのか。
    どのように記号化しているのか。

    つらつら思うに、
    どうも、すでについている「なんの誰それ」という名前は覚えられない。
    しかし、私は、自分で勝手に、その人に名前をつけている。

    「うりぼう」とか、「去年の納豆」とか。

    そのときそのときのインスピレーションで命名している。

    自分で名前をつけたのですから、記憶する必要もない。

    擬音もある。

    「ギャオス」とか、「むす」とか。

    もちろん、外見から来るものもたくさんある、
    でも、ここでは言わない。

    思えば、実家でも、親戚のことを「大森」とか「代田橋」なんて、
    住んでいる土地で呼んでいた。

    母は、気に入らないおばさんを、「白塗り」なんて言っていた。
    それももしかしたら、記憶法だったのでしょうか。
    もっとも、本人を目の前にして、言うわけにはいかないのですが。


    人に命名するとき、心の中でその名前をと由来を思い、
    つい嬉しくなって、どうも私の口角は上がり、すこしほっぺたが膨らむらしい。

    妹などは、それを見逃さず、

    「いま、何か思ったでしょう、言いなさいよ」

    そうつっこんでくる。

    妹も、私が内心思っていることに、興味津々です。

    たしかに、おもしろいことを思っているわけですが、
    声にするには、はばかられます。

    差し支えのない程度のことは口に出して言っていますが、
    とっても言えないような名前もあるのです。

    あるとき、あくびをしているその人の顔が、ロバにそっくりで、
    ロバのあくびを、ちゃんと見たことはないのですが、
    その人は、「ロバのあくび」になりました。
 
    その人に向かって、「ロバのあくびちゃん」なんて、言えないでしょう。
    言えばたぶん、その場では笑って済ますのでしょうが、
    きっと、恨まれると思います。


    全然違う話ですが、
    このあいだ、飛行機の中で『 卒業 』を観ました。

    この映画を最初に観たのは高校1年のとき。
    この映画のテーマ曲である、サイモン&ガーファンクルの
    「 サウンド・オブ・サイレンス 」がヒットしました。

    Hello darkness, my old friend.
    I've come to talk with you agein.


    やっぱり、なんですね。

    ひとりになるのはいやだから、
    いつも頭の中を、音や映像でいっぱいにしておきたいんだけど、
    どこかで、孤独ともお友だちにならないといけないのかな。

    まずは、ネーミングだな。

    「 孤独 」
 
    これ、あんまりいい響きじゃないよね、だから、、、
 
    うふ。

    思ったけど、言えないなあ~。
    人格、問われそうだから。



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  ● [ エディターズ・ルーム ] 12月11日更新!
   http://www.itoh.com/editor/

   今週のお題は『 ポイント 』。

   クレジットカードを使うとつくポイント、
   デパート、ショップなどで買い物をするとつくポイント。
   最近、ポイント制を取り入れているお店が多くなりました。

   しっかり貯めている人、まったく興味のない人と、
   大きく二つに分かれるような気がします。

   あなたはどちらのタイプですか?


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   2010年の2月の初めに、伊藤がニューヨーク市で講演します。
   近日中に詳細をお届けしたいと思います。


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