itoh.com NEWS

itoh.com NEWS バックナンバー 2009年

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

              itoh.com News

            Vol.406   Apr. 24, 2009
         コミュニケーションはキャッチボール

   http://www.itoh.com/

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


    最近、会社に「ブッククラブ」なるものができました。
    正式名称はわかりませんが、メンバーで読んだ本を紹介しあうので、
    仮にブッククラブと呼ばせてもらうことにします。

    自分だけで本を読んでいると、なんとなく読む本が偏ります。
    そんなとき、他の人から本を紹介してもらうと、
    新しい世界が開けることがありますよね。

    itoh.com でも、いつかそういうコーナーを設けたいなと思っています。


-------------------------------------------------------------------


  ● 伊藤守の『長生きしようよ』    最初のビートルズ


    ギャラリストの小山登美夫さんの本を読んでいたら、
    絵の値段には、プライマリープライスと
    オークション(セカンダリー)プライスがあるという話が出てきました。

    オークションプライスがつけば、
    誰でもオークションでの価格から、その絵の価値を測ることができます。

    しかし、プライマリープライスとなると、
    最初に、その絵に価値があると、自分の目で判断して、
    価格をつけなければならないわけです。

    絵の価値というのは、できるだけ多くの人に、
    長い時間、支持されることによって、ある程度決まります。
    作品の数が限られていること、つまり希少性も影響します。

    そういう意味では、物故作家のものが価値を測りやすいと言えます。

    現代アートの難しいところは、
    作家が生きていて、これからどれだけ描くかわからないし、
    途中で駄作をいっぱい出すかもしれない、ということ。
    それに、どれほど多くの人に支持されるかもわかりません。

    その価値を見抜くのはなかなかたいへんです。

    「好き、嫌い」は、ひとつの判断材料になりますが、
    ビジネスとなると、売れなければ困るわけで、
    好き嫌いを超えて、その価値を測る目が必要なのだと思います。

    しかし、既成の価値基準を超えて、新しい何かを見つけ出すという行為には、
    目の前の絵以前に、自分の生き方やものの捉え方も大きく影響します。
    自分にイノベーションのない人間は、ほかの誰かが創り出した、
    または、ほかの誰かが見つけた価値に、相乗りするしかないのでしょう。

    文学も音楽も、全部そうです。
    ビジネスだってそうです。医学や科学も、もちろんそうです。

    だいたい、ビートルズを見つけた人も、そういう人だったと思います。
    ハンブルグで、彼らの中に何かを見出した人がいるわけです。


    既成の枠を乗り越えた何かを見つけるには、
    自分自身も、枠を乗り越える経験をしている必要があるのかな、なんて思ったのでした。
    常に枠を超えていないと、枠を超えた何かに気がつかないのかもしれません。

    私は自分もそうなりたいし、そういうものが感じられる人でいたい。

    やっぱり、なんですね。
    イノベーションがいりますよね。
    リスクを冒さないと、そういうものは手に入りません。


    そういえば、息子は、3年間伸ばしていた髪の毛を、昨日切った。
    肩まであって、普段は後ろで結んでいた、その髪の毛を、バッサリ切った、、、。

    私も一緒に美容院に行きましたが、
    私の場合、揃える程度切っただけ。
    自分はコンサバティブだと思い知った。


    知らないあいだに、保守的になるのはいけません。
    こういうときは、ちょっとぶっ飛んだ人と会わないとね。

    ひとり知っているから、
    連休のあいだは、その人と飲んじゃう。

    その人は、よく公園で大声で歌ったり、
    お巡りさんにガンを飛ばすような人です。

    彼の歌う、HELP! は最高だ!



----------------------------------------------------------------------

   ・・・ itoh.com News をご紹介ください ・・・

   伊藤守の書き下ろしエッセイを毎週お届けする
   itoh.com News を、あなたのお友達にご紹介ください。

   itoh.com News ご登録はこちらから
   http://www.itoh.com/cgi-bin/news/register/index.cgi


━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━

  今週のitoh.com   ・*・*・ 今週更新のコンテンツ ・*・*・

━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━


  ● [ コミュニケーションQ&A ] 4月23日更新!
   http://www.itoh.com/qa/

   今週は、ちょっと息抜きに、出張に行っていた伊藤からの
   「ニューヨーク便り」を載せました。
   伊藤のニューヨークでの日々は、どんな日々だったのでしょう。



  ● [ コミュニケーションはキャッチボール ] 4月22日更新!
   http://www.itoh.com/catchball/purpose.html

   今週は「 コミュニケーションの目的 」をUPしました。
   これで、「コミュニケーションはキャッチボール」の全コンテンツがUPとなりました。
   ぜひ、ときどき振り返って読んでみてください。
   コミュニケーションに関する新しい視点が手に入るかもしれません。



  ● [ エディターズ・ルーム ] 4月24日更新!
   http://www.itoh.com/editor/

   今週のお題は『  キャラクター(グッズ) 』。

   最近、日本各地のお土産屋さんで、キティちゃんにお目にかかります。
   シャチホコをかぶったり、ラベンダーをかぶったり、関さばをかぶったり、
   ご当地の有名なものに扮しているキティちゃん。

   以前、先輩に「ご覧なさい。キティちゃんは身を挺して働いているのよ」と
   教えられたことがあります。それなりに説得力がありました。
   


----------------------------------------------------------------------

   [ itoh.com こぼれ話 ]

   ニッコリ笑って送り出しましたが、
   帰国した伊藤からは、残念ながら原稿はもらえませんでした。
   がっくり。

   でも、連休前に編集担当の方にお渡しできるよう、
   これからせっせと催促したいと思います。

   少しかたちになってきたら、
   本の中味の紹介も、少しずつしていきますね。


---------------------------------------------------------------------
  itoh.com Newsは、www.itoh.com から配信登録をされた方、
  伊藤守講演会に参加された方に< 毎週金曜日 >にお送りしています。
  配信を希望されない方は、お知らせください。

  なお、金曜日が祝日に重なった場合は、原則的には配信をお休みいたします。
  ご了承ください。  
---------------------------------------------------------------------

  ▼itoh.com News に関するお問い合わせ
   mailto:news@itoh.com
  ▼配信申込み・配信中止・配信先変更
   http://www.itoh.com/cgi-bin/news/register/index.cgi

=====================================================================

  ◆発行人  伊藤 守    東京都千代田区三番町8-1 三番町東急ビル6F
  ◆編集   itoh.com

---------------------------------------------------------------------
   Copyright (C) 2009 Mamoru Itoh  All rights reserved.

itoh.comトップ > itoh.com NEWS登録 > バックナンバー2009年

go Pagetop