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itoh.com NEWS バックナンバー 2008年

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              itoh.com News

            Vol.381    Oct. 24, 2008
         コミュニケーションはキャッチボール

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  ● 伊藤守の『長生きしようよ』    今日はジョアン・ジルベルトを聴いて

    前回、「ビル・エヴァンスを聴きながら」を書いたら
    お友だちのA君がメールをくれました。

    ・・・

     Waltz for Debby の1曲目の My Foolish Heart の出だしの第一音、
     私の意見では、あれに尽きると思います。
     あれはレコードで聴きたいです。

     文章を読むだけでも音が聞こえてくるのだから、すばらしいですね。
     秋は Kenny Drew の Autumn in NY もいいです。

    ・・・

    それで、私もすぐ返信。

    ・・・

     正解です。
     先週書いたのは、確かにそのビル・エヴァンスの
     1曲目の My Foolish Heart のことなんです。
     ハートのある演奏家だったんですね。

    ・・・

    そしたら、また返事が来ました。

    ・・・

     晩年のビル・エヴァンスには、
     若い頃のような演奏はできませんでしたが、
     それでも一度「生」で聴いてみたいと思いました。

     1980年の秋に来日の予定があり、
     前売り券のS席を買って楽しみにしていました。

     ところが、来日直前に亡くなってしまいました。

     後から伝記を読むと、肝硬変で、
     とても来日できるような状態ではなかったようです。

     それでも日本には本当に自分の演奏を理解する聴衆がいると
     思ってくれたのでしょう。
     今でもあのときのチケットを持っています。

     その年の暮れには John (ジョン・レノン)が亡くなりました。

     来週はジョアン・ジルベルトです。
     実現すれば Last chance でしょう。
     天才は見るだけでも体験があります。

     土曜日のS席を買いました。
     これもどうなることか、わかりませんね。

    ・・・

    それで、またお返事

    ・・・
 
     偶然ですね。
     ジョアン・ジルベルト、僕も行きます。

     実は前回聴きに行ったとき、途中で寝てしまったのですが、
     今回もまた途中で寝ちゃうんでしょうかね。

     彼は腱鞘炎になるほど、ギターの練習をして、
     あのボサノヴァのリズムを創り出したのだそうです。

     1980年は、本当にいろいろあってターニングポイントでしたね。
     なにしろ僕が会社を始めた年ですからね。

    ・・・

    次のメール。

    ・・・

     僕が行くのは11月○日です。
     いずれにしても、本当に来日してくれるといいですね。

    ・・・

    そして、僕からの返事。

    ・・・

     ビル・エヴァンスの「枯れ葉」もいいですね。
     それに、Joao Gilberto の「イパネマの娘」。

     彼がギター1本でこれを歌っているあいだ、本当に海が見えるようです。

    ・・・


    このメールのやり取りをしているあいだ、
    二人の曲が、ずっと自分の内側で流れていました。

    なんだか、豊かな気持ちです。


    人は、何を言ってもらったか、何をしてもらったか、
    それは忘れてしまうのだそうです。

    でも、そのときどんな気もちにしてくれたか、
    それは忘れないのだそうです。


    この豊かな気持ちは、ちょっと懐かしい感じですね。
    「イパネマの娘」の出だしのところは、、、

    Tall and tan and young and lovely,
    The girl from Ipanema goes walking....  ♪



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  ● [ エディターズ・ルーム ] 10月24日更新!
   http://www.itoh.com/edit/index.html

   今週のお題は『ついつい買ってしまうもの』。

   先日テレビ番組で、「ついつい買ってしまうもの」として、
   リュックサックのような、ナイロンの旅行カバンを見ると、
   ついつい買ってしまう、と話しているタレントがいました。
   写真を見せていましたが、なんと30個以上のカバンが写っていました。

   あなたも、すでにもっているのにも関わらず、
   見るとほしくなり買い込んでしまうものが、ありますか?

                       (itoh.com エディター)


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