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itoh.com NEWS バックナンバー 2008年

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              itoh.com News

            Vol.369   Jul. 25, 2008
         コミュニケーションはキャッチボール

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  ● 伊藤守の『長生きしようよ』    親方はつらいよ



    高砂浦五郎。
    朝青龍の親方の本のご紹介。

    元大関、朝潮。

    一連の報道によれば、親方の指導力が弱いと言われ、
    モンゴルまで行って、帰ってきた記者会見で
    泥の温泉は「つるつる」なんて、
    わけのわからないこと言って
    ヒンシュクを買っていたのですが、

    本書によれば、

    強い弟子ほど「譲らない心の強さ」を持っている。
    てこずらされるのは親方の宿命なのだ。

    つまり、
    あれが、弟子の育て方なのだと彼は言うわけです。

    そもそも朝青龍は、稽古ばかりしていて、
    いつも相撲のことばかり考えている。

    寝る寸前まで頭の中で相撲をとり、
    朝起きると左手でまわしをとった格好をしていた。

    負ければ泣くし、今までそんな弟子見たこと無かった。
    (本文より)


    高砂親方によると、
    飴とムチというのがあるけど、
    ほとんどムチだけでいい。

    飴にはオレンジ味とか、レモン味があるけど、
    「おお、よくがんばったな」ぐらいでいい。


    そういえばその昔、瞑想の先生に
    「ありがとう」って一度言われたことがあるんですけど、
    ドキッとしましたね。

    それまで一度もほめられたことがなかったので、
    突然他人扱いされたように感じて、困惑しました。


    さて、確かにああいう
    師弟関係のはっきりしているところでは
    ほめられて喜んでいるような弟子は高が知れている。
    落語の世界も、将棋の世界もそうなんでしょうね。

    本の最後に、朝青龍の反省文が載っていて、
    「オヤジ(この世界では師匠をそう呼ぶのだそうです)と
     『人には見えない手』をつないで、
     一緒に高砂部屋を盛り上げてゆきたいです」
    と書いていました。

    『赤めだか』もそうだったけれど、
    師弟の関係を、いまどきの尺度で計って
    どうなるものでもないでしょうにね。


    そうそう、
    瞑想の先生が言っていました。

    「どうせお前は毎日瞑想なんかしないだろうから、
     私が代わりにやっておいてあげるよ」

    ときどきその言葉を思い出して
    じーんときています。


    いよいよ夏本番。
    今日から夏の合宿で、プールに飛び込んでやる。

    ついでに、何人か突き落としてやる。

    キャホー!


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  ● [ エディターズ・ルーム ] 7月25日更新!
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   今週のお題は『夏休み』。

   夏休みになると、
   「おじいちゃん、おばあちゃんの家にいく」という
   クラスメートを羨望のまなざしで見つめたものでした。

   自分にはいわゆる「田舎」が無いので、
   田舎という言葉に、キラキラとまぶしく光る
   ユートピアのようなものを感じていたのです。

   大人になった今は、
   「帰省」という言葉に憧れます。


                       (itoh.com エディター)


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