itoh.com NEWS バックナンバー 2007年
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Vol.335 Nov. 16, 2007
コミュニケーションはキャッチボール
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● 伊藤守の『長生きしようよ』 冬を感じたら
今日あたりから、冬を感じます。
高校生3年生のとき、季節は今頃。
担任の先生の自宅を友だちと二人で訪ねたことがあります。
特に理由があったわけではないのですが、
私から言い出して、友だちを誘い、
日曜日のお昼頃に出かけたのでした。
ひとり暮らしの先生は、僕たちを部屋に通し、
茶碗に紅茶をいれてくれました。
そして、戸棚からウイスキーを取り出し、
無造作にその紅茶に注いだ。
僕たちは、何にも言わないで、それを飲んだ。
一口飲んで、友だちを見たら、
彼もこっちを見ていて、目が合った。
そして、二人で少し目を大きく開いた。
なんだか、うれしかったんですね。
先生は、特に私たちに関心がなさそうで、
たいした話もしないのですが、
それが、また、うれしかった。
帰り道、僕たちが帰るとき、先生も散歩に出た。
小川のほとりを歩きながら、
先生はときどき立ち止まって、落ち葉を拾った。
僕たちはまた、目を合わせた。
それから、どうしたかは覚えていないけど、
私はその日の光景を忘れない。
いつか「先生に恵まれなかった」と、どこかで言ったけど、
その日、私は先生に恵まれた。
帰りに先生の書いた詩集をいただきました。
それから、自分でも少し詩を書くようになったのでした。
今度実家に帰ったら、あの詩集を探さなくちゃ。
冬の始まりは、いつもそう思う。
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● [ エディターズ・ルーム ] 11月16日更新!
http://www.itoh.com/edit/index.html
今週のお題は『人生最初の記憶』。
メアリー・ポピンズの本に、確かこんな話がありました。
メアリー・ポピンズが住み込んでいる家に双子が生まれます。
双子は、生まれてすぐは、鳥と話ができる。
鳥だけじゃなくて、人間以外の動物と話ができる。
でも、しばらくしておとなの話す言葉の意味を少し理解するようになると、
動物たちとは話ができなくなってしまうのです。
自分も、実はそうだったのかな? と思います。
そのときの記憶があればいいのに。
(itoh.com エディター)
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