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　　　　　　　　　　　　Vol.242 　 Jan. 13, 2006
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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　  仕事


　　　この間、ＮＨＫを観ていたら、
　　　９３歳で現役の経営者が出てきました。

　　　４１歳で会社を興し、
　　　最初は大手の下請けで、機械加工をしていたのですが、
　　　やがて親会社の「お金を出すんだから、この仕事をやって当然」
　　　という態度に我慢できなくなって、彼は一切の下請けをやめました。

　　　そして、自分で洗浄器の仕事を始めたのです。
　　　そこで、彼は言う。

　　　「金より仕事の方が大事だ。金より仕事に価値がある」

　　　その心意気で、現在でも数十人の社員とともに、会社を経営している。

　　　その会社には、６０歳を越した人もいるのですが、
　　　彼らが会社を辞めようとすると

　　　「休みながら続ければいい」

　　　と辞めさせない。

　　　その社員は言います。

　　　「家内が『仕事に出かけるときうれしそうだよ』って言うんです」


　　　私の父は、７６歳のときに仕事から離れました。

　　　あるとき、父は私に言いました。

　　　「やっぱり仕事がしたい」

　　　そのときは、あれこれ考えたのですが、
　　　知恵が回らず、父のために仕事を創り出すことはできませんでした。

　　　そういえば、祖父も早めに隠居して、
　　　それでも、工場に出て、何かしていたように思います。

　　　あるとき、父の会社の役員が、

　　　「そこで仕事をしていると、
　　　コストのほうが高くついちゃうなー」

　　　と漏らして、それを聞いた祖父は、
　　　それっきり工場には行かなくなりました。
　　　明治生まれで、誇りがありましたから。

　　　僕は、その役員を最後まで嫌いました。


　　　あれから、ずいぶん経ちました。
　

　　　「いい仕事をしよう」って、
　　　最近、こればっかり考えています。

　　　それから、いろんな人が参加できる仕事を創ろうと思います。
　　　近いうちに、父にも仕事してもらいたいと思います。


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　　● [ エディターズ・ルーム ]　１月１３日更新！
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　　　今週のお題は「よく見るサイト」。

　　　あなたには、お気に入りのウェブサイトがありますか？
　　　人気ブログランキングなどがありますが、
　　　『毎日見てもらえる日記の書き方講座』なんていうのが、
　　　そのうちできたりするのかな。


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