itoh.com NEWS バックナンバー 2005年
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Vol.239 Dec. 16, 2005
コミュニケーションはキャッチボール
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● 伊藤守の『長生きしようよ』 12月8日は何の日?
「12月8日は、何の日でしょう?」
そうアシスタントに聞いたら、
「リメンバー パールハーバー!」
「それは、アメリカ人のセリフなんじゃないの?」
「そうか」
「それだと、8月15日は戦勝記念日ということになるのかな」
私は、ストレスについてずっと興味をもっています。
もともと、「ストレス」は物理学用語です。
それをハンス・セリエが比喩して、
「過剰適応症候群」をストレスと言うようになりました。
いま、建築物の耐震強度偽装問題が話題ですが、
たとえば、建築物に地震などの負荷が加わると、
建物はつぶれまいとして抵抗するわけです。
そのとき、地震のエネルギー(ストレッサー)によって
建物に生じる歪みやねじれを、ストレスと言います。
人間の場合は、たとえば、気温の変化、自分に襲い掛かる猛獣、
心理的なプレッシャーなどの外からの力によって、
心理的、肉体的に歪みが生じます。
同時に、私たちには、それらに適応する、または反発する力が生じます。
そこに、エネルギーを生じさせるのです。
ちょうどターボエンジンに点火するように。
大昔、私たちの祖先は、猛獣に襲われそうになったとき、
ターボエンジンに点火し、戦うか、逃げるかの行動を取ったわけです。
したがって、ストレスは当時、
サバイバルするために有効なシステムでした。
問題は、猛獣に襲われる危険がほとんどなくなってしまった現代でも、
猛獣に襲われたときと同じ反応を起こしてしまうという点です。
たとえば、仕事の締め切り、売り上げノルマ、
遅刻しそうになったとき、ちょっとした言い争い。
命に別状はないはずなのに、猛獣に襲われたときと同じ反応を
心と身体が起こしてしまうこと、そこに問題があります。
要するに、現代ではほとんど、
ターボエンジンを回す必要がないということです。
でも、敗戦後、日本人はずっとターボエンジンを回してきました。
戦争は終わったけれど、戦争に負けたというストレスからか、
経済成長に賭けて、ストレスのレベルを上げてきました。
不思議な話ですが、私たちは、ストレスによる苦痛を忘れるために、
別のストレッサーを、わざわざ自分に仕向ける傾向があります。
たとえば、アルコールは、立派なストレッサーなのですが、
私たちは、仕事や人間関係のストレスを忘れるために、
アルコールを飲む。
だからといって、仕事や人間関係のストレスが
消えてなくなるわけではないのです。
日本は、戦争に負けました。その事実は消えません。
また、敗戦と言うストレッサーを、
知らない間に、まだ引きずっています。
もちろん、戦争を始めるときも、
内外からのストレッサーに対応しきれないストレス状態があり、
戦争を始めてしまったのかもしれません。
もし、ストレスに対する知恵があれば、
もう少し違ったことができるように思うのです。
もちろん、避けられないストレッサーもあります。
天候、時差、季節の移り変わり、、、。
「リメンバー パールハーバー」
これは、アメリカ人のストレスを、戦争で解消する口実になりました。
アメリカって、ストレスが上がると、
外に向けて、いろいろはけ口を見つける国だからね。
そういう人がそばにいるときは、気をつけよう。
最近、わたくし、毎日走っています。
それも、ただ走るわけではない、
心拍数を、220-年齢×0.7~0.8にする。
このゾーンに10分ぐらい入る。
そうすると私の身体は、大昔、祖先がトラとかライオンみたいな
危ない動物から逃げたり、マンモスを追いかけている頃を思い出す。
私は、私の身体に生きる理由をコミュニケートしている。
走りながらときどき「ぎゃおー」なんて叫ぶ。
それを始めてちょうど2週間目ぐらいに、
ちょっと寒気がして、それでもって、そのまま風邪をひいた。
あれってストレスだったんだろうか?
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● [ エディターズ・ルーム ] 12月16日更新!
http://www.itoh.com/edit/index.html
今週のお題は「サンタクロース」。
サンタクロースといえば、赤い服に赤い帽子で、
真っ白なひげのおじいさん。
トナカイのそりに乗ってやってくる。
南半球とは、全然関係ないところでつくられたイメージですよね。
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