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　　　　　　　　　　　　Vol.223 　 Aug. 19, 2005
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　おとなと子ども

　　　子どもの頃は、まわりのおとなは、
　　　みんな、おとなに見えました。
　
　　　５０歳を越して思うことは、
　　　年を取れば、おとなになるわけではなく、
　　　２０歳のおとなもいれば、５０歳の子どももいるということです。

　　　何をもって「おとな」というのかはわかりませんが、
　　　約束をしたり、約束を守ったりすることができることを
　　　おとななんて言うんでしょうかね。
　　　知性とか、理性とか、倫理的、なんていうのも、
　　　大事なんでしょうね。
　
　　　でも、努力して倫理的でいるのは、
　　　子どもっぽいかもしれません。

　　　たとえば、今日を楽しむと決めたら、
　　　今日を楽しめちゃう人のことをおとなと言う。
　　　今日を楽しむと決めたのに、
　　　変な奴に邪魔されて楽しくなくなった、なんて嘆くのは子ども。

　　　変な奴に邪魔されて、楽しくなくなったとき、
　　　いかに楽しくなくなって、どんなに嘆いてしまったかを、
　　　嬉々として話したり、振り返ったりするのがおとな。

　　　まわりの人をうまくいかせようと考えているのは、おとな。
　　　自分だけうまくいこうなんて考えているのは、子ども。

　　　おとなは子どもよりましだ、なんて思っているのは、子ども。
　　　子どもからも学ぶことがたくさんある、なんて言うのは、
　　　鼻持ちならないおとな。



　　　居直るわけじゃありませんが、
　　　私はおとなのふりをしている。


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　　● [ エディターズ・ルーム ]　８月１７日更新！
　　　 http://www.itoh.com/edit/index.html

　　　今週のお題は「帰省」。
　　　お盆で帰省された方も多いのではないでしょうか？

　　　帰省は、なぜ「省」の字を使うのかな？　と気になり、
　　　このお盆休みに、漢和辞典で調べました。
　　　
　　　「省」は、反省の省。「かえりみる、見舞う」という意味です。
　　　帰省とは、「実家に帰って、両親を見舞う」ということなんですね。
　　　恥ずかしながら、初めて知りました。


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