itoh.com　コミュニケーションはキャッチボール

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　　　　　　　　　　　　Vol.217  　 Jul. 8, 2005
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　　会話する


　　　会話は、連想させるもの。

　　　会話は、連想から成り立っています。
　　　以前、私が話していると、いつの間にか
　　　自分の話を始めてしまう人たち（複数います）について
　　　書いたことがあります。

　　　彼らはまさに、ひとつの言葉やストーリーから、
　　　自分の記憶をサーチし、考えを想起し、
　　　そこから話を発展させているわけです。

　　　連想は、私たちの会話と思考の基盤になります。

　　　私たちは、くだけた会話の中でも、
　　　その理由は定かでないにしろ、
　　　心に浮かんだことをお互いに話し合います。
　　　一見ランダムに思い浮かんだように見えるが、実はそうではない。
　　　何かを学んだり、理解したりするために、
　　　私たちは、見たり聞いたりしたものを、
　　　これまでの経験と比較しながら、処理しているのです。

　　　私たちは、連想しながら
　　　自分のまわりの世界について、新しい視点を見出すのです。

　　　ちょっと難しい話ですが、
　　　私たちは連想することを通して、現実を認識します。
　　　連想しながら頭の中の地図を修正するわけです。

　　　私たちが会話する一番の目的は、
　　　おそらくそこにあるのだと思います。


　　　連想すること。


　　　私のまわりの連想家たちを見ていると、
　　　ひとつの言葉、単語から、どんどん連想が広がっていくのが
　　　手に取るように見えます。

　　　ウロコ１枚で、魚を創ってしまう。
　　　そういう勢いがあります。　

　　　話していて、毎回とっても楽しくて、幸せです。
　
　　　なんだか、草原を馬に乗って、
　　　ただただ走り回るように爽快感があります。

　　　会話とはそういうものなのだと思います。
　　　そこに、目的なんて持ち込んだらいけません。
　　　結論を求めてもいけません
　　　根拠とか、エビデンスなんて求めてはいけません。
　
　　　ただただ、草原を馬に乗って突っ走る。
　　　プールのコースを無視して泳ぐ。

　　　これにつきます。


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　　今週のitoh.com　　　・*・*・　今週更新のコンテンツ　・*・*・

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　　● [ エディターズ・ルーム ]　７月８日更新！
　　　 http://www.itoh.com/edit/index.html

　　　今週のお題は『お気に入りのＣＭ』。
　　　昔、大手広告代理店でアルバイトをしていたことがあります。
　　　ＣＭ、雑誌や新聞の広告をつくる現場に初めて触れて、
　　　マスコミ関係企業が　人気がある理由がわかりました。
　　　自分たちのつくったものに対するフィードバックを
　　　非常にわかりやすいかたちで、すぐに受けることができる。
　　　スピード感もあって、エキサイティング。
　　　フィードバックがあるということが、
　　　仕事をエキサイティングにするための
　　　大切な要素なのではないかと思うのです。


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