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　　　　　　　　　　　　Vol.210  　 May 20, 2005
　　　　　　　　　コミュニケーションはキャッチボール

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　　●　伊藤守の『長生きしようよ』　自意識

　
　　　気がついている、気がついていないに関わらず、
　　　私たちは、自分が他人にどう思われているかに注意を払っています。

　　　「意識」とは、人間だけに備わっているもので、
　　　犬とか猫とかには意識といわれるものはないようです。
　　　だから、犬猫には「恥ずかしい」という感情もありません。

　　　人間は、昨日までの自分を覚えておかなければならないし、
　　　関係性にも注意を払う必要もあります。

　　　よく「あなたは脳の３％としか使っていません」なんて
　　　言う人もいますが、
　　　実のところ、昨日までの自分を思い出し、それを再現するために、
　　　脳のかなりの部分は使われていることでしょう。

　　　それで、あまりにも、自分はどう思われているか、
　　　そればかりに注意を向けすぎている状態を
　　　「自意識過剰」などと言うわけです。
　　　犬猫に自意識過剰なんていうのはありません。
　　　プードルなんか、そういう犬に見えますが、
　　　あれは人間がそう仕向けただけで、プードルはやっぱり犬です。

　　　猫の話はやめますが、チンチラだって、猫に変わりはありません。
　　　ネズミなんて、自意識があったら
　　　やってられないんじゃないかと思うのです。
　
　　　「人目ばかり気にするな」なんて言う人がいます。
　　　しかし、人間は人の目を気にしながら、自分の位置を測る生き物です。
　　　人の目を気にしなくなったら、もはや人間ではなくなるわけです。
　　　でも、それはなかなか疲れることでもあります。
　
　　　まあ、自分が気にするほど、
　　　他人はこちらを気にしていないものですけどね。
　　　だって、今、自分がどう見られているかに注意が向いているんですから。
　　　他人に、注意なんて向けてる暇がないんです。
　

　　　そういえば、以前洗面所で歯を磨きながらいろんな顔をしていたら、
　　　ふと何かの気配を感じて振り向くと、犬が見ていた。

　　　犬にも気をつかっているかと、情けなくなりました。
　　　犬にいいとこ見せて、どうするんでしょうね。


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　　● [ エディターズ・ルーム ]　５月２０日更新！
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　　　今週のお題は『運動会』。
　　　運動会といえば秋、というのが昔からの定番ですが、
　　　最近の運動会って、結構５、６月に開催されているんですよね。
　　　あなたは、運動会にどんな思い出がありますか？


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