Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2018年6月15日(金) 「フランス」

フランスに行きたいと結構前から思っています。ルーブルが出てくる小説を読んでから思い始めたので、数年前からです。昔ヨーロッパに行ったときは、イタリアのサッカーが気になっていたので、ミラノやベネチアに寄って良しとしていましたが、小説でルーブルの入り口の三角形のものについて読んでから、気になっています。ちょうど知り合いもフランスに引っ越すらしく、そのあとに行ってみるのもありな気がしてきた今日にこのお題がきて驚きました。Kくんの近くにはフランス伯爵夫人みたいな人が座っていますが、たまにはその人を誘って飲みに行こうとも思い立ったところなので、しばらくフランスブームが続きそうな予感。(T)

ゴニョゴニョと話せばいい。「もっとはっきり喋りなさい!」と叱られ続けた私にはピッタリの語学ということで、第二外国語として履修したフランス語は悪夢であった。「こんなのもできないなんてミゼラブルざんす!」「あなた、和訳がたどたどしいけど留学生ざますか?」。老若男女問わないイヤミなおフランス帰りの講師に怒り心頭だが、典型的な逆ギレである。おしゃれなパリジャン・パリジェンヌ。優雅で気品溢れる上質な文化。フランスにはそんなステレオタイプなイメージである。しかし、近世においてはパリは花の都ではなく、糞便の都である。2階の窓から道路に糞便を投げ捨てていた、世界でも類をみない不潔で不衛生で悪臭ただよう街からこそ、日傘も、ハイヒールも、香水も、スカートも発達した。もちろん、それらをファッションに昇華させたのは見事ではあるが。国歌からして優雅で気品溢れる上質な文化とは程遠い。「祖国の子どもたちよ、栄光の日がやってきた!我らに向かって、暴君の血塗られた軍旗がかかげられた。血塗られた軍旗がかかげられた。どう猛な兵士たちが、野原でうごめいているのが聞こえるか?子どもや妻たちの首をかっ切るために、やつらは我々の元へやってきているのだ!武器をとれ、市民たちよ。自らの軍を組織せよ。前進しよう、前進しよう!我らの田畑に、汚れた血を飲み込ませてやるために!」。情熱と不屈の敢闘精神こそがフランスである。フランス女性とはパリジャンヌやブルボン朝の貴族のような上品さではなく、ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」にその真の姿を見ることができる。おフランスではない、フランスにいつか行ってみたい。(HK)

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