Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2018年6月1日(金) 「航海」

ポリネシア人はすごい。力だけではない。度胸がすごい。ポリネシア人のルーツは、東南アジアから島伝いに海を渡ったとあっさりと書くが、Google Mapどころか、GPSはもちろん、海図も何もない時代である。木をくり抜いただけのカヌーで、何があるかも分からない大海原に飛びだせる勇気。私の先祖なんて、ほうほうのていでアフリカから逃げ出し、逃げて逃げて、とにかく逃げ続けたらいつのまにかユーラシア大陸の端っこまでたどり着いたあげくに、疲れて面倒くさくなって、この地に隠れ住んだのだろう。昔のポリネシア人と違い、いったい我々はなんなのだ。彼らは星くらいから目印がなく、案内もなく、何もない大海で島にたどり着ける。我々は目印も案内もたくさんあるにも関わらず、誰もが梅田の地下街で迷ってしまう。そもそも海が怖い。いまだに食事をたかりに久里浜にある大学の教授宅に行く。品川から京急で行くのも無粋だと、房総半島を下り、フェリーで東京湾を渡って久里浜にたどり着かんとした。大雨。停泊している船は揺れている。沈没するかと手汗を握る40分の航海であった。穏やかな東京湾でも怖い。太平洋をカヌーで渡ろうだなんて。すごい。(HK)

夢の航海は世界一周です。毎夜パーティをしながら、いろいろな街に寄港し、異文化を楽しむ。航海中はハイソな人と知り合いになって、航海後も交流する。誰でも一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。船旅自体は結構好きでしたが、現実はフェリーの4等室(最近はツーリストA、というらしい。)いわゆる雑魚寝で、自衛隊さんなんかと一緒になったこともある。一番上のクラスはスイート。国内便でもいいから、一度乗ってみたい。一度、ということだと一度ラグジャリーホテルに泊まってみたいと思っているのですが、その夢も果たせてない。最近は高級新幹線もあるらしく、そういうのも興味津々です。船、電車、ホテル、もしかしてまとめて実行できるのではないかと今気づいた。(T)

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