Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2018年5月25日(金) 「タクシー」

良き時代に、深夜まで働いたとき、先輩が懇意にしている個人タクシーを紹介してくれたことがありました。乗ってみたら、ビールとつまみ付き。高速に乗りながら、ずいぶんリラックスできました。毎晩タクシーで帰るようになるとこんなこともあるんだ、となんとなくカッコ良さを感じてしまった私でした。ビールはあまり飲まなくなりましたが、つまみだけ食べたくなって買うことがあります。でも、タクシーで無料でもらえるつまみの味とはちょっと違いますね。(T)

最近シックな濃い藍色のタクシーを見かけるようになった。かっこいい......。とはいえ、かっこいいタクシーに乗りたいからといって乗る機会が増えるわけではない。私の強い克己心がタクシー利用を自制している。電車 やバスに乗ればいい。歩けばいい。時は金なりというが、どうせ私の時間なんぞ二束三文だ。家が怖いので終電を逃すほど見境なく飲むことはなくなったが、それでもベロベロに酔っ払うことはある。理性が崩壊しているので、最寄り駅から家まで歩くのが億劫となり、タクシー乗り場に並んでしまうことが一年に一回程度ある。一度乗れば、いつ回るか戦々恐々とメーターを凝視するとともに酔いは覚めていくものの、跳ね上がる運賃に卒倒しそうになる。先日、同い年のグローバルで活躍する社外のエリートビジネスウーマンと本の受け渡しのために待ち合わせた。私は徒歩で向かう。遅れるというのでコンビニで立ち読みしていると、タクシーで華麗にやってきた彼女。タクシーを待たせて、本の受け渡しが終わると颯爽とタクシーで立ち去る彼女。地下鉄への階段を下る私。(HK)

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