Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2018年4月27日(金) 「鯉のぼり」

子供のころ実家には、家紋入りの鯉のぼりがあった。あれは今どこにあるのだろう。最近うちの娘も歌を歌うようになり、このあいだついに、鯉のぼりの歌を歌っていた。昨日は、わにの歌を歌っていた。口をあけたら閉じなくなってしまうところが気に入ったようで、しきりにそこを繰り返していた。聞いたことの無いうたなので、もしかしたら新しい歌なのかも知れない。鯉のぼりはずっと口が開いている。鯉のぼりの新しい歌もあるのかな。ちなみに東京ドームシティには、100匹くらいの鯉のぼりが泳いでいて壮観です。お時間ある方はぜひお立ち寄りください。(T)

息子が二人いるので、文字通り取ってつけたように安物の鯉のぼりがベランダに取り付け、バタバタたなびいている。むろん屋根よりも低い。私にとっての鯉のぼりとは広島東洋カープである。ここ数年の上昇気流はまさに鯉のぼりそのもの。広島カープを血肉としている広島県人にはとても及ばず、カープ女子の執念にも劣るが、ただただ名前に「ひろ」が入っているという共通項で小学生の頃から広島カープファンである。私の小学生時代、男子は諸人プロ野球チームの帽子をかぶっていた。埼玉の小学校ということで、巨人4割、西武3割という中、オレンジ色の日ハム帽とともに、学年ただ一人の赤い帽子は異彩を放っていた。私には双子の兄がいる。彼はドイツに住んでいた幼稚園児の頃はバイエルン・ミュンヘンファンで、好きな選手は往時のスーパースター、ミスターヨーロッパと敬称されたカール=ハインツ=ルンメニゲ。埼玉に戻れば巨人ファンで好きな選手は原辰徳、好きな力士は千代の富士という「巨人・大鵬・卵焼き」的な性格に対し、ドイツ時代はいま長谷部誠が活躍しているアイントラハト・フランクフルトファンで、好きな選手はラルフ・ファルケンマイヤーという地味な選手。好きなプロ野球チームは広島で、好きな選手はミスター赤ヘル山本浩二であった。その山本浩二の盟友である鉄人衣笠祥雄が数日前亡くなってしまった。私の小学生の頃のヒーローは徐々に思い出だけの存在になる。ベランダでたなびいている安物の鯉のぼりはもう息子たちのもの。(HK)

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