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2018年2月2日（金） 「質問」
質問は難しい。質問を受けるのは苦手だ。かといって、質問するのはより苦手である。他人が質問するのを見て、よく質問が出てくるなと思う。相手に対して敬意を持ち、話していることに対して真摯に耳を傾け、受け止めなければ、質問など出て来ようがない。就職活動の際も、面接官に質問が出て来ず、大いに難儀した。質問と称する自己アピールという大風呂敷を広げるものもいるが、そうした高等技術を使いこなせるわけがない。質問は難しい。それなのに、目の前では、たかだか1枚のレシートを題材に、大黄河のように濁りきった質問が滔々と出てくる者がいる。黄河の大氾濫は中原に文明を育んだが、この質問の先に残るのは草木も生えぬ凍てついた家庭と趣味の書籍が一冊である。ただただ、この濁った質問を終わるのを百年河清を俟つがごとく待つしかない。ところで尋問は質問なのだろうか。（HK）
