Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2018年1月19日(金) 「横浜」

横浜に、独身時代に5年くらい住んでいました。そして、結婚というものをしてしまったが故に、本籍が横浜市になってしまっている自分。今住んでいる場所に変えようとしたら、市役所の人に反対され、そのままになっています。まさか今の場所にそんなに長くすまないだろうという配慮をしていただいたものと思います。そういうわけで、横浜と縁切れず。横浜で思い出深いのは大盛りの中華料理屋。らーめんどんぶり一杯に、厚さ1cmのラー油がはいったマーボ豆腐を出したりする中華料理屋では、からあげやチャーハンなど、最初から持ち帰るつもりで頼んでいるお客が多いことに途中から気づきました。それならそうとメニューに書いてくれ!などと思いながら、夜立ち寄ると、朝飯まで調達できたことになる利便さに夢中でした。今の会社の近くの大盛りからあげ屋に明日行く予定。大盛り中毒なのかな。たまにおなかいっぱい食べたくなる。(T)

サンパウロにはサントス。アテネにはピレウス。ナイロビにはモンバサ。同様に日米修好通商条約のおかげで東京(江戸)の外港として横浜はコスモポリタン都市として栄えることとなった。その港町としての先進性からか、横浜市民の自我は相当たるもの。高校の丸々と肥えたポニーテールの横浜出身の国語教師は、常日頃氏が大学時代に毎日通学していた柏のことを肥溜めの匂いがすると侮辱していた。だが、柏は論外としつつも、彼は横浜面しているけど線路が開通する前は山賊が蔓延っていた東急田園都市線沿線のなんちゃって横浜市民だからねと嘲笑していたのは、同じ横浜でも港の方に近い近い出身の古文教師であった。大海は芥を択ばずというが、横浜の悲劇は太平洋ではなく、ちっぽけな東京湾に面しているが故に、マウンティングなどとちっぽけなことに勤しむのだろう。翻って、我がさいたまは広大な関東平野の真ん中にあるだけに平等である。浦和対大宮(大宮対浦和)は甲乙つけがたく、マウンティングしようがない。さすがは大海を知らない井の中の蛙である。目くそ鼻くそ、50歩100歩の争いに精を出すのであるが、同じさいたま市内でも岩槻はちょっとね......と、横浜と同様に他をマウンティングしていることに気づく。そしてきっと岩槻は菖蒲、騎西に対してマウンティングし、菖蒲、騎西は群馬をマウンティングしているのだろう。我々はマウンティング列島に暮らしている。(HK)

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