Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2017年9月22日(金) 「秋」

秋は暖色の季節である。紅葉、落ち葉焚き、秋色コーデ。そして、秋に夕焼けはよく似合う。瀬戸内の地方都市に来ている。マンションの廊下から都会とも田舎とも郊外ともつかない没個性的な街並みが広がっている。視界を遮るほどの建物はなく、数キロ先に大きなイオンや、大きな川と中腹に高速道路の走る低い山並みまで見通せる。この瀬戸内の一地方都市を夕焼けは真っ赤に染め上げる。夕焼けなんぞ世界中どこでもあるが、ここは瀬戸内だいうだけで、なんとも哀愁が漂い印象深い。頭の中に「いい日旅立ち」が流れている。そう、すっかりとJR西日本のコマーシャリズムに染まり、踊らせれ、乗っかっただけなのである。ええじゃないか。ええじゃないか。この情景の舞台は、実は秋ではなく真夏である。そこは瀬戸内特有の凪であり、滂沱の汗で早々とクーラーの冷えた部屋に逃げ込んだのだが、文章の都合で季節を捻じ曲げても、ええじゃないか。(HK)

秋入学というのがあるのを知ったのは、大学受験の頃だった気がする。今のようにインターネットもない頃だったので、海外はとても遠く、そういう国や人たちがいるんだなと軽く思っていた。大学に入ると、最初の秋、確かに入学してくる人たちがいた。外国人に限らず、いわゆる帰国子女も。見た目で区別はつかない。春に比べて入学者数は少ないものの、秋入学者用の新歓イベントをしたり、履修登録など、春と同じようなイベントがあった。とはいえ、季節感は違う。花咲く春、紅葉の秋。私は秋入学を経験したことはないが、会社には秋に大きなことを始めようとする人がいる。たぶんバイオリズム的に秋スタートに慣れているのだろう。僕は3月生まれ。春スタート向きなのかもしれない。今はのんびりさせてほしいところです。(T)

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