itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2017年9月8日(金) 「アルバニア」
たまにここに書いている私ですが、やみくもに書いているわけではありません。一応お題、というものがあるのです。それを元に大体自分の体験から書くわけですが、まったく知らない単語がでてくることがあります。そうすると、グーグル先生やWiki先生に聞いてみたりするわけです。もちろん、近くにいる人に聞いてみたりはしません。だって、ネタバレしちゃいますからね。アルバニアを見た瞬間に、「シルバニア」という見慣れた単語が思いつきました。そういうつながりがあると、グーグル先生はいろいろヒントをくれます。世の中には同じようなことを疑問に思っている人がいること、その勢いで実際にアルバニアまで行ってしまう人もいること……。でも、アルバニアとシルバニアが関係ないよ!とは教えてくれないんです。教えてくれるどころか、関係あるのかな!?と思っている人に巻き込まれて、ネットサーフィン(死語)の波にのまれていってしまう43歳の私。せっかくなのでGoogle先生が教えてくれた面白かったことをひとつ。アルバニアにはEagleっていう検索エンジンがあるらしい。もちろんロゴもそっくりです……。おまけにもうひとつ。美人が多いらしい。これほんと重要情報、メモすべし。(T)
伊藤が先日書いた別サイトのコラムで「汝自身を知れ」という古代ギリシアの格言を紹介し、さらに私の卒論テーマは近代ギリシアだったので、これ幸いとお題を「ギリシャ」にしたのだが、原稿を書いた後で、今更ながら3年前に同じお題でほぼ同じ内容のことを書いていたことに気づいてしまった。原稿締め切りまであと1時間。メンドくさいので、隣国の「アルバニア」をお題とする。どうせ今週のエディターズルームを書くのは私だけなので、好き勝手お題を選ぶ権利は、私にある。さて、ギリシャの北隣であり、イタリアからはアドリア海の対岸にあるアルバニアという国を知っている人は多いと思うが、行ったことのある人は少ないのではないか。私も行ったことがない。最も有名なアルバニア人は毀誉褒貶ある聖人マザー・テレサであり、中東史に少し詳しい人は、エジプトで王朝を開いたムハンマド・アリーという名も知っているだろう。冷戦期、エンヴェル・ホッジャ体制下で社会主義路線を採用したが、西側諸国はもちろんのこと、同じ社会主義国であるはずの隣国ユーゴスラビアとはチトー大統領を修正主義者として激しく対立し、スターリン批判を行なったソ連は仮想敵国である。中国の文化大革命に影響され無神国家宣言をしたはいいものの、鄧小平が文化大革命から改革開放路線へ切り替えると中国とも袂を分かつ。天に唾し、地に唾し、全方位に唾するほぼ完全な鎖国国家となった。なにやら北の方に非常に近しい国があるような。冷戦が終わり、資本主義体制となり国際社会に復帰したものの、今度は慣れぬ市場経済によって国中でネズミ講が大流行。結果、国民の3分の1が全財産を失ったという。戦後からの歴史だけでも波瀾万丈なアルバニアである。さて、この駄雑文をitoh.comのWebページで公開しようかとしたところ、休みであるはずのエディターTが原稿を上げてきた。おそるべし。(HK)