Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2017年8月25日(金) 「夏の風物詩」

西田幾多郎博士が哲学の思索に耽りながら哲学の道を散策するように、昼休みに千鳥ヶ淵のほとりを思索に耽りながら散策する。どのように誘われた飲み会について妻に申請を出そうか。混迷する思索と比例して、高まる鼓動。極度の緊張によって、悪夢から目覚めるように、思考か弾き出されてみれば、蝉がジリジリ鳴いている。夏である。子供の頃に比べ、蝉の鳴き声を耳にする機会は減った気がする。昔は夏になると、あらゆる蝉の鳴き声がつんざいていたが、今は木々が密集している場所でないと、耳にすることはあまりない。夏の風物詩だった蝉の鳴き声は、そのうち非日常のものになるのだろうか。このまま蝉がいなくなってしまったら、せっかく大学の第6外国語だかで履修した韓国語の授業の成果、「メーミーテッテヨ(蝉が鳴いています)」を韓国で披露する機会もなくなる。(HK)

itoh.comトップ > エディターズ・ルーム

go Pagetop