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2017年8月4日(金) 「山」
子供のころ山に登った記憶はたくさんある。富士山をはじめ、日光、高尾山、霧島などなど父親に連れられたり、遠足で行ったりといろいろと登る機会があった。登ると、木があったり、花があったり、たまに動物もいたりする。そして広い空。そこでしか見れないものがそこにはあり、たくさんの機会に感謝である。大学に入って本格的に登った山々は、テントでの連泊だった。少ないご飯、狭いテント、汗の臭い、いろんなことが気になるということが大人になるということだろうか。特に人事ではなく、大体の原因は自分であった。そんな中でも、富士山の山腹から見た、満点の星空の下での横浜や東京のたくさんの花火の光景は素晴らしかった。(T)
山は遠くにありて思うもの。関東平野のど真ん中に住んでいると、山が見えるというのは非日常である。冬の空気の澄んだ朝や台風一過で秩父の山々が見えるだけで、旅行気分が味わえて、好きな光景である。山に行きたい。しかるに、現に山にいる場合はいかがか。クネクネした山道ですっかり車酔いしてたどり着けば、思いの外暑い。一度登山道に足を踏み入れてみれば、群がる虫。先日とある高校生の研究によって蚊に刺されやすい人は足の常在菌の種類が非常に多いとテレビで紹介されていたが、まだまともに言葉を話せない息子にバイキンマンと呼ばれるこの私の足はきっと常在菌のコスモポリタンだ。ようするに蚊に刺されまくる。疲労困憊。足を震わせながらも、さほど高くもない頂上にたどり着いたところで、キンキンに冷えたビールはそこにはない。そして、疲れ切った身体での下山もまた過酷である。もう二度と登らないと心に決めるのである。とはいえ、山が遠くなると、また行くのも悪くないと思ってしまう。だが、先日行った立山は良かった。2500メートルという高所まで乗り物で連れて行ってくれるからだ。(HK)