Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2017年7月14日(金) 「なんだかなあ」

最近、血糖値をリアルタイムに測定できる装置を腕につけている。左の二の腕の外側に、ちょっと白丸のはんぺんみたいな機械が貼り付いています。娘(3歳)に見つかって、これ何?というので、パパはサイボーグなんだよ、というと、まったくもって、そうかそうかと納得している。いや、冗談なんだけど。。。保育園でパパはサイボーグになってたとかいってしまう恐れを感じ、内緒だよ、というけど、あんまり耳に入っている感じはしない。なんだかなぁ。(T)

梅雨は明けたのかまだなのか。そもそも梅雨入りはあったのか。近所の駅の天井には近くの保育園生が作ったであろうてるてる坊主がぶら下げられているが、明らかに手持ち無沙汰だ。いつの間にセミが鳴き始めて、いよいよ夏も目の前である。そうかと思いきや、都市によっては集中豪雨である。どうかお天道様、その中間を取ってくれないかと思うのである。紫陽花の花の横にカタツムリがいるこの時期の風物詩が、おとぎ話のワンシーンだけになっては困るが、一度にたくさんの雨を降らせたいなら、どうぞ鳥取砂丘にでも行ってください。雨は降ってほしいが傘は持ち歩きたくない。出勤時に空を見て今日は危ないなと思っても、降らない方に賭けて結局帰りに降られて濡れる。梅雨のありかを心配するのか、ただ夏が待ち遠しいだけなのか。なんだかなあ。皆様、良い週末を。(N)

朝、東京くんだりをせねばといつもの電車に乗ると、遠足に行くのか、社会科見学に行くのか、小学生の軍団が乗っていた。引率の先生の洞察力たるや、なかなかのものだと賛美したい。私の乗る20分前の電車は満員電車。1本後の電車から3分間隔が5〜8分間隔となり混む。さらにもう少しすると15両編成から短い10両編成の満員電車も顔を出す。ほどよく空いているのは私の乗る電車含め5本くらいしかないのだ。その電車を選べる先生は、引率の先生として極めて優秀であることが分かる。しかし、賛美したところで煽りを食らうのは私である。座れない。極めて脆弱なサラリーマンとして、座るか座れないかは仕事のパフォーマンスに影響があるようで、あまり変わりようがないのだが、会社に着いてからの疲労度合いは確然たる差がある。小学生がきゃっきゃと座っている前で、ブスッとつり革に掴まるほかない。ブスッとしたところで、もちろん先生や小学生たちに罪はない。何の権利があって、私が彼らに譲れと言えるのか。そんな傲慢であっては決してならない。しかし、肥えた身体につり革は辛い。私が小学生の頃、同じように遠足で電車の中で座ろうとしたら「子どものくせに立て!バカヤロウ!」と先生に怒鳴られた記憶があるような気がするが、都合の良い歴史の修正かもしれない。「なぜに東京なんてゴミゴミした場所に朝の電車で団体で行く必要があるのだ。埼玉の中途半端な自然の中で、お手手つないでチーパッパと遠足してやがれ」という私の心情に正義はない。だが、モヤモヤは止まらない。常日毎私に快適な通勤をもたらしてくれる始業時間を定めた会社への溢れんばかりの感謝の思いも台無しである。なんだかなあ。だが、頭を冷やしてみると、私が座っているときは、前に立つ人が「なんだかなあ」とモヤモヤしているかもしれない。そして隣に座る人も、向かいに座る人も、立っている人に「なんだかなあ」とモヤモヤされているのかもしれない。毎朝「なんだかなあ」という思いが充満した電車が東京へ向かう。(HK)

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