Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2017年6月30日(金) 「ラジオ」

ラジオを聴いてると眠くなる。車の助手席で聴いてるラジオはまた格別で、車酔いしやすい私には、とくに効果的である。オーケストラをラジオで聴くなんて、もう最高。もやっとした感じでうとうとしていたら、気づいたら運転手もパーキングで寝てた、なんてのもざらである。運転してれば眠くならないと言うが、あまり運転の機会はない。僕の運転が危なくて、同乗してくれるのは妻だけなのがその一因なのは間違いない。そしていま、高層マンションの我が家には、ラジオの電波がうまく入らない。高いところの方がよく入りそうなものなのだが、意外にそうでもないらしい。知人が出るラジオ番組を聞くときは、会社で聴いていた。なのになぜ妻はラジオを買ってきたのか。(T)

集中力がないのは、これまでラジオを聞いてこなかったからだ。テレビと違って、ラジオは音だけ。音はすぐに流れ去る。聞き取るために集中する。視覚情報がないから、想像力が果てしなく磨かれる。今こんな無様な醜態をさらしているのもラジオを聞いてこなかったせいだ。中学生の頃、夜な夜なオールナイトニッポンを聞き耽っていれば、集中力と想像力は大いに磨かれていたはず。風が吹けば桶屋が儲かる理論を採用すると、数学で赤点を取るようなこともなく、きっと大学は選びたい放題。今頃はきっと社会を引っ張る稀代のリーダーになっているところだったはずなのに、あの頃聞いていたのは、文化放送ライオンズナイターだけであった。西武ファンだからではなく、当時は広島カープから浮気をして、福岡ダイエーホークス(平和台球場時代)の応援のために、西武対ダイエーのナイター中継を「はっきりいってライオンズびいきです!!」というキャッチフレーズにまとわりつかれながら、イラつきながら聞くのである。皆無の語学力も、ラジオの外国語講座を聞いていれば、いまごろどんなグローバル人材になっていたのかと思うと、我ながら末恐ろしい。今は、ラジオがお題なので、インターネットラジオでブラジルのラジオを聴きながら本稿を書いている。言葉の意味はもちろん全くわからないが、ラジオから流れるサンバに集中力が飛んでいき、この程度の駄文を書くのにやたら時間がかかる。(HK)

すっかり生活からラジオというものが消えた。が、我が家には、子供用のドラえもんラジオがある。子どもがスイッチを入れた時に聞こえてくる音に耳をすますと、ああラジオっていいものだなと思う。映像がないぶん、状況がしっかりと説明されていて、想像力を鍛えるにはなかなか良いものである。いろいろな情報が目から飛び込んでくる現在。耳だけでいろんな情報を処理しようとする作業は脳の別の部分を使っている感じがして、なんだにか心地よいものだ。最近、子どもの担任の先生の名前がなかなか思い出せないなど、自分の脳に不安を感じることもしばしば。今こそ、ラジオで脳を活性化させるべきなのかもしれない(M)

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