itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。
2017年5月19日(金) 「無用の長物」
手前味噌で誠に恐縮であるが、私は自己認識力が高い。したがって、家庭においても社会においても、私が無用の長物であるという現実は認めている。なんとか無用の長物から脱して役に立つ人になりたい。しかし無用の長物であるがゆえに「プロフェッショナル 仕事の流儀」だの「ガイアの夜明け」だのといった小難しい番組は理解できない。頼るは「きかんしゃトーマス」である。「きかんしゃトーマス」とは、ソドー島の機関車たちがトップハム・ハット卿に無用の長物だと烙印を押されぬよう、役に立つ機関車を目指す物語である。「起きろよ怠け者!僕みたいにちゃんと働けよ!」などと、いかに己が役に立ち、周りの機関車が無用の長物かを罵り合っては、他を出し抜くためにトップハム・ハット卿に讒言することを基本とし、まれに己が問題解決できる役に立つ機関車となるために互いに助け合う。「役に立ちたい」というトーマスたち機関車の渇望を学び、自省し、気づきを得る。もう不惑は近いが、学び続ける歩みを止めるわけにはいかない。私はこどもが大きくなってからも「きかんしゃトーマス」を見続け、学び続けたい。己が極めて役に立つ人間であると強い自尊心の持てるゴードンのように。(HK)
人間の体は本当に良くできているな、と思うことがある。怪我をしようが病気をしようが、様々な「バックアップ機能」が存在し、お互いを補完したり代替したりしている。それでもって無駄もなく、一体いつの段階でこのテンプレに決まったのかと問いたくなる。ただ一つだけ例外があるとしたら、虫垂が挙げられるだろう。機能も役割も定かでないのに炎症を起こすと厄介という不可思議な臓器である。虫垂のことを英語ではappendix、すなわち「おまけ」を意味し、「必ず必要な器官ではない」という認識は欧米でも浸透しているようだ。私の場合この役立たずの臓器は、破裂寸前まで膨らみ、苦しみの窮地に追いやった悪の元凶である。初めて経験した開腹の傷跡を見たときはドラマ『ER』の中にいるかのようだった。限りなく洗礼された我々の体に似合わぬこの無用の長物は、人間が進化したら消えてくれるのだろうか。と、ここまで書いたところで、実は虫垂が免疫系と腸内細菌のバランスを司っているという論文を知った。今は無き我が虫垂、次のパンデミックで一番にやられるのは自分かもしれない。皆様、良い週末を(N)
最近、オフィスが暑い。クールビズが5月から始まり、エアコンの温度があがったからだろうか。家に帰ると部屋が暑い。西日で温まるからだ。南国生まれのせいか、暑いのは生きてる感じだ。お題の「無用の長物」を見て、これって「ちょうぶつ」って読むのでいいんだっけ?と思った。暑さでぼーっとしているのか、年のせいなのか。。。自分がそうなる日も近い?(T)