Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年11月18日(金) 「エディターズルーム」

疾きこと風の如く。残りの林火山をどこかに置き去りにして、在籍わずか1ヶ月で武田信玄四分の一(女性)が退職するものだから、彼女の業務を引き取ったのは男気溢れる爽やかな好青年、つまり私であった。散らかっていた彼女の業務の中に本エディターズルームを毎週金曜日に書くという、私の本業とは無関係の業務があった。たまたま、笑い声が壁を突き抜けるほど鋭い上司であるエディターCが本サイトのメールマガジンを編集しており、当時私の目の前には、美容にいいという水にすがりついて大量購入した割には、己の美に必要ないという傲慢さなのか、ただ不味いだけなのか、初々しさしかない新入社員の私に不味すぎる水を大量に押し付けるというパワハラを行なっていた因縁のエディターMに挟まれたがために、逃げられぬまま、そのまま10年以上、紅顔の美少年が厚顔の醜い中年になっても書き続ける形こととなってしまった。これを書く毎週金曜の1時間さえ別のことに使えたら、今ごろロンドン支社長ではないかと悔しく思うが、そもそも弊社にロンドン支社はないし、私は英検3級だ。それにしてもエディターズルームに書いているのに、まったく編集していない部外者が乱入しては業務時間中に好き勝手書き散らすこの業務は非常に美味しい。(HK)

リオデジャネイロオリンピックで日本の男子リレーチームが銀メダルを獲得した。短距離走が苦手な私には、まったくもって寝耳に水である。かのウサインボルトは水上走りするかのように、またも華麗に金メダルを取っていった。恐るべし、キングストンの稲妻である。経験したことは無論ないのだが、国を背負い出走を待つ選手に圧し掛かる重圧と言ったら、想像もしたくない。徒競争のたびにおなかを下してトイレに駆け込んでいた私には到底耐えられないプレッシャーだ。そんなプロの世界でも、リレー競技においてカギになるのは何と言ってもバトンの受け渡しだ。前走者が一定の距離まで近づいてきたら全速力で走り出し、「はいっ!」の掛け声で手を後ろに出すと、トップスピードに達したところでバトンが手に吸い込むこととなる。後は龍が如く、コーストラックの淀みない曲直線に沿って、一心不乱にゴールテープを目指すのである。何と技巧的かつ芸術的なスポーツだ。ところがどっこい、私に「はいっ!」の掛け声がかかった。何事かと慌てて振り返るとMである。助走もしてない、それどころかネクタイに革靴である。急いで加速して手を後ろに伸ばすと、バトンの重みがずしりと伝わってくるのかと思いきや、いつまで経っても届かない。東京オリンピックの強化メンバーに指定されたと思ったら補欠選手になった気分である。が、今の私には、右に左に迂曲するコースに沿って日々のプレッシャーと戦う決心を、そして脇目も振れずサニブラウンを超える選手になるという覚悟をしなければならないのである。皆様、よい週末を(N)

​ 戻って来たエディターMです。たまに登場することになりました。なぜなら、エディターズルームはもはや私の生活、人生の一部になっているからです。毎週、お題をひねり出し、それについて薄い経験を元にして書くという作業。自分の経験の薄さを実感しつつも、過去や考えを振り返る作業はなかなか貴重な時間である。成長してないなあと実感することもしばしばだが、それもまた楽しい。もはやエディターズルームの中毒気味なので、早速今週から戻ってきました。引き続きよろしくお願いします。結局、毎週登場したりして…。(M)

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