Editor's Room

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2016年11月4日(金) 「連休中日」

連休中日はワクワクする。本サイト頻出ワードで表現すると、大変ごきげんとなる。並みの平日とは少し違う非日常性。つまりは、多数の有給取得者によるメリット享受である。朝電車は空いている。始業と同時にフルスロットルで激走するビジネスマンにとって、通勤の車内で座ることはエネルギーチャージであり大切だ。会社に着くと、閑散としたオフィス。人の少ないまったりとした社内を疾風怒濤、神出鬼没、七転八倒とバリバリ仕事するのだ。追いつき、追い越せ。周りが休んでいる今日こそが、仕事の遅れをいつも他人に求める私にとっては少しでも先に進める千載一遇の好機としなければならない。仕事の進まない真の原因が露呈してしまう窮地でもあるのだ。だがしかし、私は今日有給を使わざるをえないのであった。非常に不愉快である。仕事をしたいという溢れ出る欲求を否定されたのである。だが、ここで虚心坦懐、もし会社に出社していたらと理想ではなく現実的な想像をしてみることとする。私は多くの就活生がそうであるように、何事に関してもスポンジのように吸収力が高い。手前味噌だが、純粋無垢であるとも自負している。それがゆえに、すぐに社内を包むこむ気だるくまったりとした空気にあっさりと飲み込まれてしまうに違いない。笛吹けど踊らず。踊る前に吹く笛すら見当たらない。むしろ自ら嬉々としてアンニュイな空気を作り出しては、遅れに遅れた仕事がいつも以上に進まないことに対して「連休中日だから仕方ないよね」などとブツブツ言い訳をしているに違いないのだ。「ウサギとカメ」の童話を読み返さなければならない。(HK)

エディーターズルームのファンになって、早X年。一緒に書いてくれと懇願するHKからお題を聞いてだんまり。このコラムを読むのは楽しみだが、まさか自分が書こうとは思ったことは微塵もなく、いい文章に書き上げられるか心配でたまらないのである。が、私はゆとり世代にデジタル世代。「ググる」という広辞苑も腰抜かしの味方をつけ、答えを探そうとする。情けない。さて、今年は文化の日が木曜日なので、どうやら金曜日に有給を取る社員が多いらしい。4連休にして何をするのだろう、どこに行くのだろうと気になってしまう。以前、旅行に明け暮れた私は知っている。木曜日に出発する航空券は割安なのを。この時期であれば、南半球の春を楽しむのも良いだろうし、秋の深まったヨーロッパに行くのも良さそうだ。普段、オフィス内外を、分刻みで東奔西走する先輩方は、ぽっかりと空いた連休中日をどう使うのだろうと新人が思い為す間、あなたは週明けの休暇申請もしているのだろうか。兎にも角にも、新人である私は目の前の仕事で精一杯、休日中日なんぞ無縁の存在である。おまけにエディターズルームのファン歴数年なんて真っ赤なウソであり、語彙力の無いことを、ゆとり教育とナカソネソーリーのせいにするあたりも、日常生活のなかで責任回避するために、「ググる」技術と同時に身に着けたショートカットなのである。皆様、よい週末を。(N)

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