Editor's Room

itoh.com の舞台ウラをリアルタイムにご報告します。

2016年10月14日(金) 「サプライズ」

朝起きて、カーテンを開けようとしたら、カーテンに、子どもが飼っている、かぶと虫が止まっていた。朝から思わず「うわ、びっくりした!」と叫んだ。彼(かぶと虫♂)は、容器を自ら開け、結構な距離を歩いて移動し、カーテンの高い位置までよじ登ったか、飛んだかしたのだろう。その冒険を想像すると、かぶと虫がなんともかわいく思える。複数匹、飼っていると、かぶと虫にも個性があることが分かる。特に脱走しようとしないおとなしい個体、機会があれば、外に出ようとする冒険者、エサから離れない食いしん坊。たかがかぶと虫、されどかぶと虫である。飼ってみると、なかなか面白い。私に小さなサプライズを与えてくれたアトラスオオカブトは、その翌週に天国に旅だった。あの時、冒険できて良かったな。(M)

幼稚園児の息子がどうやら運動会の選抜リレーでアンカーを務めるらしかった。寝耳に水。この息子の父親が、どれほど運動能力が低いのか知り尽くしているゆえに、選抜リレーという競技があることも直前まで知らず、ましてやアンカーなんて役が回ってくるとは想像だにしていなかった。およそじゃんけんで決めたとしか思えないが、足が速いから選ばれたという。最終的に入れ替える可能性もあるらしいが、妻はクラスのママ友たちに「クラスの命運は託した」などと言われるものだから、たかが幼稚園児のリレー。されど幼稚園児のリレー。リレーのアンカーなんて今後の息子の長い人生において一世一代の大舞台かもしれないと、4K動画の撮影できるiPhone7の予約が間に合わなかったことを恨みつつも、人混みをかき分けビデオ撮影に最もふさわしいポジションに陣取り、また妻もリレーの際にはクラスのママ友から最前列を譲ってもらってスタンバイするのであった。我が家にとって緊張の瞬間である。なのに、息子は最終的にアンカーから外れた。徒競走で6人中の3着だったため、アンカーを更迭されたのであった。だが、アンカーに選ばれようが選ばれなかろうが関係なく、楽しんでがんばればそれでいいのであり、実際にそうであった。(HK)

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